赤鯱新報

【タイキャンプ総括】“変幻自在”を可能にする、確固たる土台作りの8日間。

1月21日に現地に入り、翌日から7日間のトレーニングセッションを繰り返してきた名古屋グランパスのタイ一次キャンプ。その模様は日々お伝えしてきたが、ここで一度おさらいをしてみたいと思う。シーズン開幕まであと2週間と少し。フィジカルベースとコンディショニングに主眼を置きながら鍛錬を積んできたチームは温暖なタイで何を得たのか。そこにはマッシモ名古屋が目指すスタイルのもう一つの顔が見えてきた。キーワードは“変幻自在”だ。彼らはそのために必要な、強固な土台をいま築こうとしているのである。

選手層とは多様性でもある

タイでの7日間のトレーニングを見ていてうっすらと感じていたものが、その輪郭をくっきりとさせたのは、最終日に行われた山口との練習試合後だった。報道陣の取材に応じたフィッカデンティ監督は途中、守備について問われた答えの中で、こういうコメントを残したのだ。

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