赤鯱新報

【赤鯱短信】変わる自覚と溜め込む実力。武田洋平の醸し出す、ベテランの味わい深さ。


本当ならばルヴァンカップの清水戦の当日にしようと思っていたコラムを、あえて今書く。お蔵入りかな、とも考えていたのだが、“たけちん”の肉声をお届けできる機会を逃すわけにはいかない。起用にかんしては予想では、というレベルではあったが、清水戦のピッチに武田洋平、新たな背番号21が立っていた可能性は十分にあった。これはそのことについての問答を基に、構成する真面目な話である。

とはいえ武田はいつもの通り、朴訥としていた。「何かオレに聞くことあります?」という表情もいつもの通りだ。ここまでの準備について聞けば「順調です」。もうちょっと具体的に…とお願いすると「全体的に」とちっとも具体的なことを言わない。しかし筆者はここでくじける必要がないことを知っているので質問を続ける。誰かも言っていたが、こうしたやり取りとその醸し出す雰囲気、そして口調は何だか、楢崎正剛クラブスペシャルフェロー/アカデミーダイレクター補佐/アカデミーGKコーチ(長い!)にとてもよく似てきた。

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