赤鯱新報

【赤鯱探訪】小川佳純編②「監督っぽい雰囲気は出てるって、言われます(笑)」

言わずと知れた2008年のJリーグ新人王にしてベストイレブン。その実績で名古屋の栄光の背番号10を勝ち取り、2016年までの在籍10年間でチームに多くの結果をもたらしてきた男だ。2017年以降は鳥栖、新潟と渡り歩き、昨季限りで現役を引退。同時に関西サッカーリーグのFCティアモ枚方の監督に35歳にして就任し、話題となった。名古屋に縁のあるOBたちを訪ねる不定期連載「赤鯱探訪」の記念すべき第1回は、過去に連載企画もあって親しみも深い彼にお願いすることにした。名古屋グランパスが好きだからこそ、何も言わなかった契約満了から3年。引退のこと、そして新たな“サッカー人”人生について、たっぷりと小川佳純の言葉をお届けする。

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「監督っぽい雰囲気は出てるって、言われます(笑)」

Q:引退、そして監督業のスタートには、いろいろなタイミングが合ったというわけですね。
「そう、だけど監督といってもJリーグの監督ではなくて、ここからもっと大きくしていきたいという規模のクラブですから、スポンサー集めやアカデミーとの連係、トップの監督としての仕事以外で自分がサポートする部分は多いよとは言われていました。給料も、もちろんそんなに良いわけではない。それでもいいなら、と話を詰めていきました。営業だってこれからしていくし、そこはプロの監督とは違うところですね。そのイメージではないけど、トップチームを勝たせる、という仕事を含めて、自分のプロ卒業後の新しいカテゴリーでの1年目で、いろいろなことをやろうと思えました。スキルや知識、経験をこの1年間で吸収できるとも思えたので、すごくありがたくて。佑樹がそういう話をしてくれたのもありますし、すごく幸運だなって感じました。ただ、こうやって今監督をやっていますが、簡単ではないですね(苦笑)」

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