赤鯱新報

【練習試合:名古屋vs岐阜】レビュー:“準公式戦”のような90分間に、チームは様々なものを見出して。

■練習試合
3月21日(土)名古屋vs岐阜(14:00KICK OFF/パロ瑞穂)
得点者:7’前田直輝(名古屋)40’ 高崎 寛之(岐阜)58’相馬勇紀(名古屋)86’ガブリエルシャビエル(名古屋)
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記憶が正しければ、2018年6月24日以来、2年ぶりの岐阜戦ということになる。公式戦としては2017年のJ2リーグ戦以来、しかし公開された練習試合としては一昨年に確認ができ、その際は練習生の1得点で0-1の敗戦を喫していた。ちなみに豆知識だが、この練習生は先ごろブラジルでプロ契約を勝ち取った神田凛星であった。寄り道はそこそこにパロマ瑞穂を会場にしたことで一躍“名岐ダービー”の趣を得た45分2本の練習試合は、結果から言えば3-1で名古屋が勝利した。J1チームvsJ3チームという立ち位置は今までになかったものではあったが、内容にそれほどの圧倒的なものはなかったというのが実際のところ。もちろん雰囲気が公式戦に近いだけでこれは練習試合なのだから、ことさらに厳しい目を向ける必要はない。

両チームにとって、確認作業というのが最大の目的だったはずだ。その上で思わぬ形で過ごすことになった中断期間でなまった感覚、特に試合勘の部分を少しでも養うために組まれた瑞穂のピッチを使ったトレーニングマッチは、アクティブな名古屋の状態を良くも悪くも示すものになった。ゼムノビッチ監督率いる岐阜はボールを大事するテクニカルなチームとしての道を歩んでおり、それ故に今の名古屋が狙っているプレーが出やすいところもあったが、スコアにおいても圧倒しきれなかったことで課題はやや余分に残った感もある。

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