【赤鯱短信】根拠が生み出す絶対的な自信こそ、相馬勇紀の真の強み。
虚勢やカラ元気は必要な場合もままあるが、根拠のない自信には当たり外れも相応に大きい。技術の錬成が自信を与えてくれると説いたのは風間八宏前監督だったが、相馬勇紀の歩みも実は裏付けのある自信によって積み重ねられてきたのだという。自粛期間の試みとして人気を博し、2度目の開催となった「選手と話そう」を満面の笑顔でやり切った名古屋の選手会長は、サポーターの質問攻めすらも自らの糧として心に取り込んだ。
司会者のようにトークを展開していった前日の前田直輝に比べ、相馬の回は何やら自己啓発セミナーの趣も漂った。サポーターからの質問のほとんどは、要約すれば「相馬はこういう時、何を考えているのか?」というテーマを含むもので、しかし彼は大卒2年目の若者とは思えない流暢さで、老若男女の知りたい“相馬ビジョン”を説明していった。イベントの最後には前回同様、「アドバイスというか、偉そうに話してしまいましたが…」と恐縮した相馬だったが、人に何かを話す、提案するという作業は意義深いのだとも言う。
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