赤鯱新報

【練習試合:岐阜vs名古屋】レビュー:不足、不安と同時に感じた今後の“伸び率”。名古屋の現在地はそう悪いものではない。

■練習試合
6月20日(土)岐阜 0-1 名古屋(16:00KICK OFF/長良川)
得点者:’90+2分阿部浩之(名古屋、2本目)
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名古屋の現在地を確かめる意味では有意義な戦いも、リーグ再開まで2週間というタイミングを考えれば悩ましいところも多い135分ではあった。横浜FCとの練習試合は3月28日のこと。約3ヵ月ぶりというブランクは、この戦いのみに差し引かれるもので、“本番”での言い訳には決してできないものだからだ。

「サッカー全体としてどこまでやり合えたかを見れば、悪くない試合だったと思う」。フィッカデンティ監督は柔らかい表情で試合を総括する。結果的に3か月の間をほぼ全体練習なしで調整してきた名古屋の選手たちにとって、コンディションを上げるというのはもはや至難の業だ。体力面でどれだけ追い込んでも、サッカー体力と試合勘は11人でやる競技である以上は養うことができない。それにしては、という前提を置けば確かにこの日のチームは「思ったより」も走れていたとは思う。不要なリスクは避けるべく、意図的にセーブしたプレーもあっただろう。相手がJ3とはいえ負けることもなく、主導権はほぼ握っていた。あとはどう考えるかだ。物足りなかったか、あるいは今はこれで及第点だったか。

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