赤鯱新報

【クラブニュース】広島戦を前に、クラブから3人目の感染者が…。試合については開催の方向で、チームは準備を進める。

本日7月25日、名古屋グランパスの宮原和也が新型コロナウイルス感染症罹患との発表があり、清水克洋専務取締役が説明の会見を行なった。宮原は22日の大分戦に久々のメンバー入りを果たしていたが、その時点ではJリーグのPCR検査においても陰性で発熱などもなかった。クラブからの発表では24日の検温において38度の発熱と頭痛が出たことでPCR検査を行ない、その結果が陽性だったとのこと。昨日の選手取材の機会では中谷進之介、前田直輝ともにマスク着用での対応だったが、その日からクラブ内が厳戒態勢だったことを窺わせる。

宮原は既に発熱も収まっており、自宅で療養中とのこと。幸いにも2週間の行動記録の中では練習、試合、移動すべてにおいて濃厚接触は認められなかったという。チームは選手、スタッフ約60名に改めてクラブ独自のPCR検査を実施しており、本日中にはその結果が出る。明日の広島戦についてはその結果を受けてメンバー編成をし、移動を開始することになる。同時にクラブはまず宮原が使用した施設の独自消毒を行ない、明日26日には業者を入れての施設消毒を実施する。28日には報道陣およびファンクラブ限定の練習の公開も予定されていたが、中止になった。

清水専務取締役は冒頭および質疑応答の最後に重ねて「大変心配をおかけする状況となりましたこと、お詫び申し上げます」と謝罪。リーグ再開後初となる陽性者が出てしまったことは致し方ないこととはいえ、三たび感染者を出したクラブとして苦渋の表情を浮かべていた。今はまず感染拡大のないことを祈るばかりで、明日の公式戦開催への名古屋、広島両クラブとJリーグの尽力に期待するしかない。

クラブからの説明および質疑応答(回答:清水克洋専務取締役)

○清水克洋専務取締役
「名古屋グランパスの清水でございます。この度はサポーターの皆様、関係者の皆様に大変心配をおかけする状況となりましたこと、お詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。この後、まずは質問を頂戴する前に現状のご報告をさせていただきます。私と、同じ部屋にスポーツダイレクターの大森が同席しております。内容によりまして、私か、大森よりお答えさせていただきます。

改めまして、事前にリリースもさせていただいておりますが、まずは現状のご報告をさせていただきます。この度、名古屋グランパス所属の宮原和也選手が新型コロナウイルス感染症のPCR検査において、陽性反応が出ましたので、こちらについてご報告します。該当選手の経過、症状に関しまして、7月19日日曜日から、21日火曜日までチームトレーニングに参加しております。いずれも体温については平温でした。7月21日については翌22日に向けた移動ということで、名古屋から大分へ移動しています。移動については新幹線、その後チームの貸し切りバスになっています。大分で宿泊ののち、22日はJ1リーグ第6節の大分トリニータ戦でベンチ入りをしました。19時半のキックオフで、当日は試合ではベンチに入っておりまして、翌日に大分から名古屋に移動してございます。こちらの移動につきましても、バス、そして新幹線を利用しています。

その後、7月24日金曜日、昨日の起床時の検温で38度の発熱がありました。頭痛も伴っておりまして、クラブ独自のPCR検査をした次第です。その検査の結果が昨日夕方に出まして、陽性ということになりましたので、今回発表させていただきました。宮原選手の直近2週間の行動履歴を確認しましても、練習参加以外は基本的に自宅に在宅し、最低限の買い物などに外出は留めておりました。本人は現在、平熱に戻りまして36.8度、自宅で静養しながら症状回復に努めています。なお、宮原選手の練習や試合での行動はすべて所管の保健所に報告させていただいております。その上でクラブ内およびチーム関係者に濃厚接触者はいないという判定を頂いています。

本日のチームトレーニングに関しては宮原選手が接触した場所、クラブハウス内の施設には独自の消毒作業を実施したうえで行なっております。また、明日26日日曜日には業者を入れた消毒作業を行う予定です。合わせてその他の選手、スタッフ60名ほどにも独自のPCR検査を実施しております。既に検体を採取して病院には判定を依頼している状態です。こちらの結果についてはわかり次第皆様にご報告します。

クラブとしましてもこれまで感染対策を実施し、宮原選手についても非常に気をつけておりまして、外出などは生活に必要最小限な範囲にとどめてくれていましたが、陽性の判定ということで改めて新型コロナウイルスの感染リスクがどこにでも存在しているのだと強く実感している次第です。今後はさらに新型コロナウイルス感染症対策を強化してまいりまして、チーム関係者一同、再度の周知徹底を図ってまいりたいと思っています。取り急ぎ、現状の報告は以上です」

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