赤鯱新報

【名古屋vs柏】プレビュー:何も特別なことはない第8節。ただ目の前のサッカーを戦う90分間に目を凝らせ。

■明治安田生命J1リーグ第8節
8月1日(土)名古屋vs柏(18:00KICK OFF/豊田ス)
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こういう時だからこそ、フラットにサッカーの話をしたいと思う。新型コロナウイルス感染症に関する名古屋についての風当たりは厳しくなるのも当然だが、医学的な、専門的な見地からチーム内感染でないと判断されている以上、これは人災ではなく天災と考えるのが妥当である。ほぼ同じタイミングで4名の感染者を出したことを取り上げて、管理体制がなっていないと批判する声もあって当然とは思うが、検査結果などを踏まえれば不運であった面も同等に考えなければ不当だろう。重要なのは誰にでも感染リスクがあるこのウイルス禍において、名古屋はでき得る限りの対策と行動をとり、起きたことへの対処をしてきた事実を、認めることだ。

チームの肚は据わっている。フィッカデンティ監督はこの状況が始まった当初から、言い続けてきた。「最初の線引きとしてその時のベストを尽くそう。その中でできる限りのことをして、自分たちで変えられるところは変えていこう」と。言い訳を先に立てるのが嫌いで、常に最大限の準備を心がける指揮官によって、少なくともピッチレベルでの混乱は抑え込まれている。「どんな困難にも崩れない強さが今季は求められる。そういうところを見せていかねばならない」。チームを襲うコロナ禍は想定内ではなくとも、想定外でもない。そういう事態も起こりうると覚悟を決めて戦うシーズンで、より困難な道を歩むことになっただけだと、彼らはタフに前進を続ける。

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