赤鯱新報

【名古屋vs柏】レビュー:多くの掛け違いが重なったような僅差の敗戦。問われるのは次の立ち上がり方だ。

■明治安田生命J1リーグ第8節
8月1日(土)名古屋 0-1 柏(18:03KICK OFF/豊田ス/4,678人)
得点者:71’オルンガ(柏)
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弱り目に祟り目。泣きっ面に蜂。不運には不運が重なるものである。新型コロナウイルス感染症にまつわる諸処の事情は柏戦に向けた準備を大いに滞らせ、大分戦での負傷者は稲垣祥が何とか間に合ったが阿部浩之と米本拓司は一旦は戦列を離れ、治療に専念することになっていた。陽性判定を受けた選手は復帰にも時間的、医学的な制約がかかり、状況は不明だがこの日から起用が可能になる新加入のオ ジェソクはベンチ入りもしていなかった。何とか行うことができた練習ではシャビエルも負傷し、もはや台所事情は火の車だ。そうしてこぎつけた試合当日、ホームスタジアムの芝は見た目にも荒れていた。選手をかばうようにして「ホームでこのグラウンド状況でプレーしなければならなかったのだろうか」とフィッカデンティ監督がこぼしたのも、せめてピッチぐらいは…という無念の表れか。公式戦8試合目にして初めて喫した今季一つ目の敗戦は、ぐつぐつと悪循環を煮詰めたような消化不良感が満載だった。

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