赤鯱新報

【名古屋vs浦和】レビュー:電光石火の6得点に沸いた真夏の夜。手応えは次週への最良の準備へと変わる。

■明治安田生命J1リーグ第9節
8月8日(土)名古屋 6-2 浦和(18:03KICK OFF/豊田ス/4,956人)
得点者:9’前田直輝(名古屋)10’前田直輝(名古屋)18’ジョアンシミッチ(名古屋)38’前田直輝(名古屋)45’ガブリエルシャビエル(名古屋)48’レオナルド(浦和)50’前田直輝(名古屋)76’レオナルド(浦和)
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8月8日に行われた試合は両チーム合わせて8得点が飛び交うショーゲームとなった。背番号8も得点しており、得点時間は8つのうち18分、38分、48分と3つが8にまつわる時間帯に決まっている、というのは少々こじつけが過ぎるか。18時のキックオフ時点で30度を超える真夏の夜に打ち上げられた盛大な花火は、8分の6が名古屋の得点という大勝を鮮やかに彩った。

巧みに情報戦を制して勝ち取った白星でもある。フィッカデンティ監督は柏戦の後には「金崎と前田は浦和戦には間に合うと思う。シャビエルも」といったニュアンスで話しておきながら、直前になると“もしかしたら起用できるかもしれない”といった言葉を使って怪しい雲行きを演出した。週半ばのルヴァンカップ清水戦で山﨑凌吾をはじめ出場機会の少なかった選手たちが活躍したことで不安要素も軽減されていたが、金崎夢生と前田直輝、シャビエルがいるといないとでは戦力も想定もかなり変わってくる。しかしながらそれも知将の操る手練手管だったか、発表されたメンバー表にはしっかり3人の名前が記されていたわけだ。現状で考え得るフルメンバーを揃えれば、あとは対戦相手の分析に基づいて戦い方を精査するだけである。

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