赤鯱新報

【FC東京vs名古屋】プレビュー:何ものも恐れず、しかし地に足はしっかりとつけて。8月の折り返し地点に、白星は掲げられるか。

■明治安田生命J1リーグ第10節
8月15日(土)FC東京vs名古屋(19:00KICK OFF/味スタ)
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難敵に次ぐ難敵との対戦にも、名古屋の勝利への欲は淡々と燃え盛る。勝って自信を得て、負けて自省し、分けて課題と手応えを天秤にかける。選手は目前の試合のことだけを考え、指揮官はシーズン全体を見通して戦いに臨む役割分担も軽やかに、いま名古屋はまさしく好調の一途を辿ると表現するにふさわしい状態を維持している。水曜日のルヴァンカップ川崎戦をまたステップの一つとし、その足元をしっかりと踏み固めた彼らは、冷静な視点をもってして、なお怖いもののないチームになろうとしている。

1週間で3試合、しかも浦和、川崎、そしてFC東京という連戦は正直な感想としてかなりヘビーな組み合わせだ。指揮官の言葉を借りずとも簡単な相手はいないとしても、規模と戦力を考えれば戦うだけで相当な労力を費やす対戦カードである。それだけに名古屋の残してきた結果は御の字以上のものがあり、浦和からの大勝も、川崎との引き分けも、それぞれに十分な手応えを選手たちにつかませている。しかも自分たちは強い、という過信ではなく、「失点がゼロで終われれば、間違いなく僕たちに勝機がある」(丸山祐市)という実際的な感覚のもとの自信だから素晴らしい。彼らが勝つとき、それは必然と感じられているのが何より大きい。

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