赤鯱新報

【名古屋vs横浜FM】レビュー:これは原点回帰かステップアップなのか。闘争心むき出しで王者を退けた、価値ある瑞穂の勝点3。

■明治安田生命J1リーグ第15節
9月9日(水)名古屋 2-1 横浜FM(19:33KICK OFF/パロ瑞穂/4,005人)
得点者:1’ジュニオールサントス(横浜FM)24’ガブリエルシャビエル(名古屋)74’マテウス(名古屋)
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あたかも指揮官の気迫が乗り移ったかのような、激闘の末の勝利だった。試合前、報道陣を一喝したフィッカデンティ監督は、「川崎や湘南に1-0で勝った。1-0で勝つというのは本当に強いチームの勝ち方だ」と言ったが、1-0でなくとも1点差の勝利にはやはり勝負強さが滲み出る。それが開始1分ほどで先制され、そこから追い上げての逆転勝利であればなおのことだ。リーグ再開直後の彼らは先手を取られようと守備から試合を立て直し、着実な加点で勝点3を積み重ねていた。奇しくもこのタイミングで阿部浩之が「守備は問題ない。守れていた時の感覚を大事に」と言い、米本拓司は「自分の原点は守備。今日は守備からリズムを作ろうと思った」と語っていたが、様々な意味での原点回帰、仕切り直した名古屋の戦いがピッチに表現されたことは、一つの転換点をチームが乗り越えたような感覚にもさせられる。

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