【サッカー人気3位】精一杯のスカウティングも、如実に表れた…

赤鯱新報

【シーズン折り返し企画】2020シーズン中間考察:“マッシモ名古屋”のこれまで、そしてここから

全34試合のリーグ戦も次節を折り返し地点にいよいよ後半戦に入る。17節の神戸戦を終えると再び連戦の日々に突入するということで、1節早いが今回は2020シーズンの中間考察をしてみたいと思う。7月4日にアウェイの清水戦を第2節として再開したリーグ戦は、ここまで15戦8勝4敗3分の4位。総得点24、総失点15で得失点差+9という数字が残っている。首位の川崎とは勝点17、2位C大阪とも勝点9の差がついているが、消化試合は最大よりも2試合少ない状況だけにそこまで悲観するようなものでもない。むしろ1試合平均勝点2の状態がほぼ保たれていることを思えば、良い数字と取ることもできる。最近は負け方が少々刺激的な試合が多く、チームの疲弊を感じる部分と相まってどうしてもネガティブな見方をしてしまいがちだが、名古屋がよく闘っている方のチームであることに疑いの余地はない。この成績で「優勝争いをしていない」と言われたら、選手にもスタッフにも立つ瀬がない。現状は単純計算で、シーズン勝点70に近いペースなのだから。

さて中間考察だが、いくつかの断面から考えを進めていきたい。まずは今季の名古屋のチームスタイルの確認からだ。自らを守備的な指揮官と見られることを嫌うフィッカデンティ監督は、かと言って戦い方の針を攻撃に極振りすることもなく、極めてベーシックで現代的なスタイルを掲げてチームを構築してきた。守備の堅さは大前提に置き、前線からの守備とプレッシングの激しさ、それができない局面ではしっかりと自陣で砦を築き、失点を許さない守りからビルドアップへ流れていく部分にも怠りなく鍛錬を重ねてきた。キーワードは「どんな試合展開になっても、どんなサッカーをすればその状況で一番分がある状況に持っていけるかと考え、あらゆる戦い方ができるチームになること」。その傾向は再開初戦から既に表現され、その後は自信を深めるように強く発信されていくことになる。それは一言でいえば“慣れる”であり、その後の快進撃を支える彼らの強力な武器となった。

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