赤鯱新報

「この後の質問にはしっかりと答えますが、その前に私から話すことを終わるためには、言うことがあります」【神戸vs名古屋】マッシモ フィッカデンティ監督記者会見コメント

■明治安田生命J1リーグ第29節
9月30日(水)神戸 1-0 名古屋(19:03KICK OFF/ノエスタ/4,825人)
得点者:60’アンドレスイニエスタ(神戸)
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○マッシモ フィッカデンティ監督
「前半を本当に元気のない、良くない状態で始めてしまったなと思います。いろいろと実際の選手たちのプレーを見ていく中では、すごく芝が滑ったということは言いたいところかもしれませんが、神戸に来る前から明らかに多くのチームが滑っていたことはわかっていたので、それにふさわしい準備をして試合に入ろうということは話していましたが、試合を見ればこちらの選手の方が多く滑っていましたので、準備の段階からこの試合についてはできていなかったのかなと言わざるを得ません。後半はどちらかと言えばよりオープンな展開になりまして、阿部の惜しいチャンスなど、決めてもおかしくない場面はあったのですが、逆にそれを神戸は決めてきました。オープンな展開になった後半ですが、神戸はしっかり守るということをやってきましたので、そこから我々がひっくり返すということがないほどにできていたと、そう神戸を評価したいと思います。

この後の質問にはしっかりと答えますが、その前に私から話すことを終わるためには、言うことがあります。先ほどDAZNのインタビューでも答えましたが、前半にそれが名古屋の選手のファウルだとしても私は試合後に選手に言わなければいけないようなことで、米本にキャリアが終わってしまうかもしれないかなり良くないファウルがありました。それが意図的ではないにせよ、意図的でなくともファウルとして相手に大きなケガをさせるようなものがあったとしたならば、それなりの処分を受けるべきだと思います。審判の方は4人いて、VARがないので見えないところは見えないのかもしれませんが、それでも誰も見えなかったというのは少しおかしいと思っています。どういったゾーンでそれが行われたのか。本当に得点かどうかの場面でやったのではなく、あの場所は米本があんなファウルを受けなければならないゾーンでもありませんでした。それが何か決定的なシーンにつながるものでもありませんでした。こういったファウルはなかったことにしてはいけません。それがなくとも神戸の勝ちだったでという話で終わらせるのではなく、こういうファウルがあったということをもっと騒いでもらいたい。こういったファウルについてはなかなか皆さんが触れないままに終わらせてしまうことがあります。選手が終わってしまうかもしれないものだったのです。

映像で見られている方々はVARがあるかのようにご自身で判断できると思います。ならばなぜこういったファウルがあって退場にならないんだろうと思うと思いますし、ルールはルールでしっかりやっていかなければいけません。米本については私もどうしても、FC東京の頃から一緒にやってきた人間として、彼は何度もケガで苦しんでその末にやっとこうやってプレーできている。その米本に対するファウルだったということもあります。その後はプレーをできましたが、当たり所が良かった、何でもなかったとこのまま終わればいいですが、結局は大きなケガになったということだってあるかもしれません。その部分の話を私はしておかなければいけませんでした。とにかくサッカーのルール通りにやってほしいということ、そして我々にとっては明日になれば忘れていい話ではないということ、全選手を守るためにこのことを騒いでもらいたいと思います」

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