赤鯱新報

「最大の警戒をするという、いつも言っていることを今後もずっと言っていかなければいけないと思います」マッシモ フィッカデンティ監督試合前記者会見の様子

○マッシモ フィッカデンティ監督

Q:まずは本日リリースされたばかりの吉田豊選手の負傷離脱についてですが、離脱して影響のないはずがない存在です。彼については。

「もちろん予期していないケガですし、予期していない以上にサッカーの中では起きる必要のない形での負傷です。もちろん誰に起こってもすごく残念なことですし、おっしゃる通り今このタイミングで名古屋グランパスにとって吉田豊が欠けてしまうというのはすごく戦力的に考えてもとても大きな痛手です。ケガの種類としても、サッカーがまたできるようになるまで、というよりも部位的には少しリスクのある位置になってきますので、そういったケガが起きないようにとは思います。最近、こうした話が増えてしまっていますが、またグラウンドの中での各選手の振る舞い、サッカーというスポーツをやっていく上でどういうところに気を付けなければいけないのか、そうしなければ人を傷つけてしまうという部分をかなり意識してプレーしてもらわないと。今回も果たしてあんなに膝を上げた状態で吉田豊と競り合う必要があったのかなと、そういうプレーをしてしまうと、決して名古屋の選手に対してだけでなく、サッカーの中では膝を上げながら競り合っていけば、その膝が相手に当たった時にどうするのかなということを考えなければいけません。膝でも肘でもそうです。そういった中でまたグランパスの選手でケガをさせられてしまうということが起きました。
サッカーというスポーツにかかわる立場として、グランパスの監督という立場でもありますが、サッカーというスポーツの中で長く生きてきていますが、スポーツリアリティーという部分と少し違う部分まで行ってしまっているのではないかなと思っています。先週末、我々がセレッソと試合をした日には、他の会場でも様々な『何でそういったことがサッカーの試合の中で起こるのか』ということが、あまり具体的には言いたくはありませんが、起きています。そうしたことが週末の話題になっていたと思います。やはりスポーツとして、そしてサッカーは闘志と闘志がぶつかり合うところが各シーンで本当にはっきりと見えるもので、接触プレーのあるスポーツでそれが魅力でなければいけないところが、我々が多くの子どもたちの目標にならなければいけない、リスペクトされ憧れられる存在でなければいけない、そういった話とすべてつながってこなければいけないものです。そういった意味で原点に立ち返らないとこのままでは、より多くの方法で多くの方がサッカーを観られるようになっている状況ですから、全部見られているんだという意識を持って。もちろん隠れていればよかったというわけでもありませんし、よりそういった自覚をもってふるまわなければいけないんだという自覚を、サッカー界に求めたいと思いますね」

Q:ただ不幸中の幸いにして前節の左サイドバックでのオ ジェソク選手のプレーは素晴らしかったです。G大阪時代の同僚でもある阿部選手との連係も良かったと思いますが、左のジェソク選手について聞かせてください。

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