【赤鯱短信】聖地と呼ばれる場所が抱く、戦士たちの記憶と感情。
名古屋グランパスにとっての、ひとまずのお別れの時が迫ってきた。とはいえ別れというのもちょっと変な気はして、瑞穂競技場にはちょっとお休みしてもらうだけである。リニューアルは2026年まで続くのだから、確かに長い休憩にはなるが、これはスタジアムにとっての療養だ。一方で生まれ変わるのだから、それは新生、再生ということでもあり、やはり別れを経ての新しいスタジアムとの出会いと感じることもできる。場所には思い出が残り、しかし環境は大きく変容する。一抹の寂しさ、未来への期待。古き良きものを忘れず、新しきに胸膨らます。聖地に訪れた歴史の分岐点は、そこを“家”と呼んできた人々に様々な想いを巡らせる。
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