赤鯱新報

【名古屋vs広島】プレビュー:2020年の名古屋を代表する一戦に。奪い、勝ち取る名古屋が難敵を返り討ちにする。

■明治安田生命J1リーグ第34節
12月19日(土)名古屋vs広島(14:00KICK OFF/豊田ス)
———–

実質6ヵ月間のシーズンだけに、早くも、という言葉にも何やら実感がこもるようである。2月にシーズンは開幕し、長い中断期間を経て本格的な開幕をしたのは7月4日のことだった。プレシーズンに貯め込んだ可能性を見せるにとどまった開幕戦から約5ヵ月。その間にチームは新型コロナウイルスの罹患者を出しつつも、一歩ずつを出来るだけの力強さで踏み込み続け、様々なプレッシャーにも打ち勝つように勝点を積み重ねてきた。守備が堅いのは当たり前、チーム全体のハードワークは当たり前、相手の細かな分析と対策、試合中の逐次の対応もすべて想定のうちに収めてきた彼らは、なるほど確かに監督の言う「どういった感覚でサッカーと向き合うかというところが、強いチームでいられるためのベースになるのか」を体現してきたのだと理解できる。

最終節を迎える状況はシンプルだ。水曜日にG大阪が勝ったことで天皇杯の出場権争いは終わり、名古屋に残されたミッションは現状の3位をキープしてシーズンを終える、それが唯一となった。追う者であるC大阪と鹿島は最終節で直接対決となるため、この対戦が引き分けた場合は現状の勝点で3位を確定させることもできる。だが勝敗がつけばどちらかが33節終了時点での名古屋を超えてくるため、やはり名古屋は勝利で安全圏に入ってしまうのが得策だ。ホームで迎える今季公式戦最終ゲームということも踏まえれば、その任務はより強く課せられることにもなる。何の打算も目論見もなく、勝って1年を締めくくるというのが“完遂”への近道だ。

(残り 1981文字/全文: 2684文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ