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赤鯱新報

【赤鯱探訪】田鍋陵太編①「実は海外の話もあったんですけど…」

ピースユナイテッドFC
田鍋陵太 コーチ
(2012~2017 名古屋グランパス所属)

あれは昨年のクリスマスのこと。2021年の関東社会人リーグ昇格を決めた南葛SCから現役引退選手のリリースが発表された。選手の名前は田鍋陵太。名古屋グランパスでプロになり、西野朗監督の下では主力としてプレーしたサイドアタッカーだ。名古屋での最終年となる2017年はシーズン途中で熊本に期限付き移籍をし、翌年からは地元の東京に帰って社会人リーグに戦いの舞台を移していた。その時から普段は営業社員として働き、サッカーとの二足の草鞋を履く生活を続けてきたが、この度、現役生活にピリオドを打つことになった。名古屋在籍時は“おバカキャラ”としても愛された男は引退後の人生をどう考えているのか。今回は筆者も驚きの変貌を遂げた、野心家・田鍋陵太の姿に読者の皆さんも驚いて欲しいと思う。

赤鯱探訪・田鍋陵太編①「実は海外の話もあったんですけど…」

Q:本当にお久しぶりです。まずはやはり引退についてをお聞きします。まだ27歳と若い中でのこの決断は、どのようなものでしたか。
「正直言うと、南葛SCには2年間在籍していて、このシーズンオフにGMとも話をした中で、昨年は1試合も公式戦に出ていないんですよ。でもチームは評価をしてもくれていて、2021年もという話はもらっていたんです。それと同時に去年の9月ぐらいかな、ズミさん(小川佳純)の弟さんが理事をやっているチームのスクールを手伝ってくれないかとも言われていたんです。当時は南葛もあったから土日の行ける日にという感じだったので、空いている日に指導に行って。その後、正式に2021年度はコーチになってくれないかという話があって、そこで引退を考えました。辞めるなら南葛でと思っていたし、昇格したら自分は引退しようと思っていたこともあったので」

Q:そこで区切りにするということにしたのですね。
「そう、ここから他のチームでというのもなかなか自信が湧かなかったということもあるんですけど。でもね、実はいろいろなビジネスの方にも自分は興味が出てきていることもあったんです。東京ユナイテッドに移籍した時から自分は一般の会社に勤めているんですけど、それ以外にも知人のビジネスに協力する形で関わり始めてもいて。例えばSNSでも告知しているんですが『UNIDEPO』というユニフォームの制作仲介の仕事を手伝っていて、それ自体は2年ぐらい前からアイデアを持っていたんです。現在で5校、2チームぐらいから受注もあったりするので、軌道に乗ってきてはいます。これは僕の副業ではないので自分に収入はないんですけど、こういうビジネスに関わるのも面白くて。ゆくゆくは大会とかも運営できたらなって思っています」

Q:つまりサッカー選手以外にもやりたいことが増えてきたと。
「そうなんです。社会人になって3年が経つんですけど、ずっと営業職でやってきました。プロで選手やってる頃の自分は頭も悪いし何もわからない人間だったから、本当に社会人できるのかなって最初は思ってましたよ(笑)。でも意外にやっていくことで慣れていくし、数字も計算もだいぶできるようになって。3年もやると全然違います。しかも大きな会社なので扱う金額が大きいから、ミスできないので自然と憶えなきゃいけないって感じでやれてもいるので。そこでお金の流れや請求書の作り方、取引先との接し方だとか、社会人としての振る舞い方は覚えられたところがあるので、今度はそれを活かして自分で何かできないかなって思い始めたんです。それが2年前くらいのことで、先輩とかにもそういう話をしていく中で、去年の9月にやっと実現して。自分が勤務時間外の時間を使ってメーカーとの交渉をしたり、学校やチームにアプローチして、それが本業なら生活していけるぐらいのビジネスにできそうだなっていう見込みが立ってきたという感じです。まだ自分は手伝っているだけという状態ではあるんですけどね」

Q:社会人になる、ということを当時はどう考えていたんですか?
「社会人…アルバイトもしたことなかったから、イメージすらなかったですよ。だからとりあえず会社の人全員に敬語を使おうと思いました。“社歴”というものがあるというのは聞いていたから、最初は年下にも敬語を使っていました。今でこそかなり馴染んだから呼び捨てにしている年下の人もいるけど、最初はそういうことからちゃんとやろうと意識しましたね」

Q:そしてその営業ということは、それを売り込むのが仕事と。
「そうだね。僕がいま務めているのは本社なので、取引先が請け負った物件に対して僕らが営業をかける。つまりお客さんは決まっていて、そこをライバル会社と価格競争して、打ち合わせして、金額を詰めて、良い提案をして…受注できるかどうかというのが仕事の流れですね」

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