【赤鯱探訪】増川隆洋編③「サッカーを離れるのは寂しい。良い話があれば」

2021年06月06日 12時00分　
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株式会社grow for kids代表取締役
増川隆洋
(2005～2013　名古屋グランパス所属)

今年の2月17日、実に懐かしい顔にオンラインながらお目にかかることができた。増川隆洋。言わずもがなの2010年優勝メンバーにしてその年のJリーグベストイレブンは、191cm、“93kg”という日本人離れした巨漢DFとして名古屋で一時代を築いた。プロ入りまではまさに叩き上げ、プロになっても生き残るために数々のコンバートを受け入れてきた努力の人は、17年間のプロ生活に自分で幕を引き、今は福岡県でセカンドキャリアを歩んでいる。自身も3人の子どもを持つ良き父親である増川が選んだ次の道は、児童発達支援事業だ。「わからないことだらけですよ」と快活に笑う姿は現役時代そのまま。クラブ史に名を残す名選手の一人に、これまでのこと、これからのこと、いろいろと伺ってきた。

赤鯱探訪・増川隆洋編③「サッカーを離れるのは寂しい。良い話があれば」

Q:さて、現在のお仕事についてもちゃんと話をしたいと思います。福祉関係、児童関連ということは知っているのですが、具体的に聞かせてください。
「児童発達支援事業をやっています。小さいお子さんで、ちょっと発達が遅いお子さんを預かるというのが仕事ですね」

Q:児童クラブ的な？
「児童クラブではないですね。要は発達障害というのは大人にもあるわけですが、お子さんにもそれを持っている子がいるので、そのお子さんを預かって、養育というか、そういう教室というか、事業所をやっています」

Q:対象年齢は？
「小学生になる前、未就学児童ですね。だいたい2歳から6歳ですかね。保育園などに入っている子もいて、だいたい1時間～2時間くらい、ちょっとお勉強するようなところという感じですかね。数字の勉強をしたり、身体を動かすこともします。小さいうちに身につけておきたいようなスキルをやりながら、うまく小学校入っても馴染んでいけるようにということです」

Q:なぜその仕事に興味を持ったのでしょうか。
「もともと子どもが好きなこともありますし、自分もこどもが3人いますし。知り合いづてにこういうのがあるよ、やってみる？というのがきっかけで、やってみようかと思ったのがきっかけですね。僕個人がいきなり福祉の仕事に話を持っていけるかと言えば、そうではなかったので。そういうきっかけがあってということです」

Q:引退してから始めたんでしたっけ？
「いやいや、2019年からなので、京都で選手をしながらです。でもセカンドキャリアということも考えていましたし、引退して次に何をするかということも考えて、少しずつやってみるかというところでもありましたね。大変でしたけど」