【短期集中連載:赤鯱の期待値】part2.宮原和也
今季のプレシーズンキャンプは5日間で休止を余儀なくされ、選手たちは難しい状況と調整を強いられている。本来ならば今頃は実戦と練習の良い循環の中でチームつくりがさらに進んでいたはずで、沖縄で目にした活気のあるチームマネジメントを思えば思うほど、選手やスタッフの無念が想像できて辛い。だが、現実は受け入れるしかなく、シーズンの開幕も待ってはくれない。だったらポジティブな面を見つめる方が良いに決まっている。ということでチームの活動停止の間、そして練習非公開の続く間は沖縄で見た今季のチームの“個”について、見たままの期待感を徒然なるままに書いていきたいと思う。
part2.宮原和也
また新たな扉を開く可能性がある、と感じた沖縄キャンプだった。宮原和也といえば守備の名手である。体格に優れるわけではないがスピードがあり、ディフェンスの勘が鋭い。相手の出足を読んでコースに入ったり、仕掛けに惑わされることなく自分の奪いどころに追い込んでいく、もしくは粘ることができる。南風原でもスプリントの競争のようなトレーニングが行われた際、宮原は同じ組でずっとトップを維持し続けた。余裕の表情で稲垣祥の挑戦を退け続けるその姿に、やはりこの選手の強みは速さと勘を活かした守備なのだと再確認もした。
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