赤鯱新報

レジェンドマッチ出場選手インタビュー:玉田圭司「名古屋時代の自分を、それ以上のプレーを」前編

5月14日のC大阪戦のプレイベントとして行われることが決定した「クラブ30周年レジェンドマッチ」。過去のタイトルを獲得したシーズンに在籍したOBたちを中心に選出されたチームの面々は何とも懐かしくもうれしい顔ぶればかりとなった。「紡いだ歴史と新たな未来」をテーマに愛知県中学校選抜との真剣勝負に臨む一戦を盛り上げるべく、赤鯱新報でも出場選手たちの意気込みを聞いてきた次第。まずは今季の開幕戦でOB史上初のキックインセレモニーも行なった玉田圭司さんにご登場いただく。「もちろん本気でやるよ」と語る稀代のファンタジスタは、30周年とレジェンドマッチ、そして一つの節目であった2010年のチームをどう感じているのか。

直志くんとのプレーが楽しみ

Q:まずは名古屋グランパスの30周年についてお聞きします。そのこともあって、開幕戦ではOB初のキックインセレモニーも務めましたね。
「本当だよ(笑)。でも、30周年は素晴らしいことで、通過点でもあるので。30年はすごいけど、50年、100年と続いてほしいし、続かなければいけないクラブだと思う。僕はグランパスにとっては、この30周年はやっぱり通過点だと思っている」

Q:その歴史の3分の1にあたる、11年を過ごしたことになるわけですが。
「日本の中でもビッグクラブだと思うし、外から見ていてもそう思っていたし、中に入ってみてからもそう思うことはあった。孤児のクラブに長くいられたことは、すごく誇りに思いますね」

Q:街も含めて名古屋のどういったところが、玉田さんは気に入っていますか?
「もちろん街も好きだし、名古屋での食事も好きだし。あとはこのクラブでリーグ優勝できたことが、一番なのかなって思うね。やっぱり記憶に強く残るところがある」

Q:今回のレジェンドマッチのメンバーは、タイトルを獲ったシーズンの所属選手から選ばれています。
「何だろうね、でも今回のことはまず、ナラさんから軽い感じで言われたから。どういうものなのかを最初はよくわからないままに、『そういうものがあるなら、ぜひ参加したい』って答えたんだけど。そうしたらけっこう大々的な発表にもなって、こんな大きな企画だったんだって思った(笑)」

Q:楢﨑さんからのオファーだったんですか。
「そうなんだよね。その前から、こういうことやるかも、という感じでは聞いていたんだけど。正式にというか、それはナラさんから『こんなことやるから参加してや~』みたいな(笑)」

Q:すごいですね、クラブの関係者からではなく、楢﨑さんから直々のオファー(笑)。
「そうそう。逆に聞いたもん、『ナラさんから連絡来るの?』って(笑)。でも、それが嬉しかった」

Q:メンバーを見てみての感想は?
「半分くらいは一緒にプレーしたことのない方たちで、話をするのも初めての人もいるし、そういう楽しみもある。小倉さんも一緒にやったことないし、米倉さんとか、浅野さんもかな。中西さんも、森山さんも、挨拶したことはあるくらい。でも、一緒に戦ったメンバーとまたサッカーがやれるというのは、素直に楽しみだね」

Q:久々に一緒にボールを蹴る選手たちの中では、誰が一番楽しみですか?
「誰だろう…直志くんは楽しみかな。プレーもそうだけど、現役当時はあまり話す機会がなかったから。寡黙な人だったしね。そこが少し変わったという話も聞いているので、そういう部分も楽しみにしてる。普通に、今どんなことやってるんですか、ってことも聞きたいし、何でもいいから直志くんと喋りたいな」

Q:2010年のメンバーは他にも多いですが、年月が経ってまたプレーするというのはどんな気持ちですか。
「楽しみでしかないね。マス(増川)のふくらはぎを見たら『こんなんだったなあ』って思うんじゃない?(笑)。衰えてないの? それは楽しみ(笑)」

Q:少し前に話したんですが、ボランチでのプレーに興味があるとかないとか(笑)
「なんで?(笑)。マスといえばシュートブロック。それしか期待してないよ(笑)」

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