赤鯱新報

貴田遼河「想像以上にみんなが優しくて、自分の思うようにプレーしていいよ、って言われて。自分がミスしても誰も気にしないし、チャレンジしたもん勝ちやぞ、って言ってくれたので。すごくやりやすかったです。もう少しプレーしたかった(笑)」【名古屋vsC大阪】試合後の選手コメント

■天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権ラウンド16
7月13日(水)名古屋 1-2 C大阪(18:33KICK OFF/ヨドコウ)
得点者:7’オウンゴール(C大阪)69’マテウスカストロ(名古屋)88’為田大貴(C大阪)
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○貴田遼河選手
Q:トップチームデビューを果たしました。
「試合前とかはすごく緊張していたんですけど、阿部さんたちがエスパルス戦の時から『緊張してたら損だぞ』と言われていました。この舞台は楽しんだもの勝ちだし、楽しんだ分だけ経験になるから、緊張した分だけ損だぞって。そこからだいぶ緊張が解けたんです。今日はスタメンということで緊張しましたが、その阿部さんの言葉を思い出したらだいぶほぐれたというか。良い状態でピッチに入ることができて。試合中はボールをあまり触ることができなかったんですけど、ボールを受けた時にはしっかりキープしたりとか、思っていた以上にやれた部分があったので。その手応えとしてはあって。これからトップで継続なのか、ユースに戻るのかわからないですけど、どちらにしてももっともっと自分は高みを目指してやっていかないといけないと思うし、ユースと違って本当に質が高かったです。試合前の意識の部分であったり、練習での意識の部分が本当に違っていて。自分は今のままだったら今後詰まっていくんだろうなって感じるので、もっと見習って、高みを目指してやっていきたいと思います」

Q:シュートも打ちました。あの場面については。
「阿部さんがマイナスでボールをくれたんですけど、ボールを受けた瞬間は思ったより落ち着けたというか。股を狙ったんですけど、さすがにプロは甘くなかったという感じで。もう少し落ち着いてやれたら良かったなと思います。受けてからすぐにシュートを打つと思っていたんですけど、けっこう距離もあったので、もっとカットインして狙ったりとか。開きが甘かったので、ファーに打つ振りして股抜きとか、もっとそういうことができたかなと思います」

Q:通用するところも足りない部分も分かった試合になりましたか。
「まあ、キープのところだったり、ターンのところだったりは、ほんと通用したし、手応えもあったんですけど。やっぱり受けてからの判断や守備の部分だったり、もっともっと突き詰めていかないといけない部分があったので。日々の練習から意識高くやっていきます」

Q:前半の終わりから後半にかけて、緊張がほぐれたというか、伸び伸びプレーしだしたように見えていました。何か変わった部分があったのですか。
「ほんとに最初はすごく堅くやっていた部分があったんですけど、前半の終わりから後半にかけてはすごく楽しくできたというか(笑)。自分の気持ちの中でなぜかはわかりませんけどすごく変わって。すごく楽しくプレーできました(笑)」

Q:後半の頭にはターンしながらヒールキックとかありましたよね(笑)。試合の流れに乗れたところもあったのですか。
「はい(笑)。それもあるんですけど、やっぱりハーフタイムにみんなが『良かったよ』と言ってくれて。良かったんだ、と自信をもってやれたのが良かったのだと思います」

Q:後半には後ろからのパスを引き出す動きも良くなっていった印象ですが。
「練習から声をかけながら、阿部さんや晃大くんとやっていた部分もあったので。でも試合になると違っていたりもして。ハーフタイムにはその話もしたんですけど、そこで少し動きも変えられたかなとは思います」

Q:もっと連係できそうな場面というのは、後半の方が強かったりもしましたか。
「前半は正直、背後、背後だけになっていて、自分が足元という考えがあまり持てなかったんです。後半は緊張もほぐれて自分が楽しくやれたので、足元でも受けてみようと思ったりとか。足元で受けたら阿部さんとかが背後に動き出してくれたので。背後と足元と二つやれたので、連係というのはそこでできたかなと思います」

Q:相手のCBには日本代表選手もいました。彼らとのマッチアップはいかがでしたか。
「自分の身体の使い方はある程度できたかなと思うんですけど、ファウルもらった場面もその選手だったと思いますが、もっと身体を鍛えなければいけないなと思いました。相手の力を利用してターンするという力もつけていかないとな、と感じました」

Q:後半の頭には柿谷選手と少し相談もしていたように見えましたが。
「後半は落ちてプレーしようかなと思っていたので、落ちた時に自分はたくさんボール持つというよりは、簡単に預けたりもしたいので、3人目の動きを作ってほしいです、とかそういう話をしました」

Q:後半は自分の下に阿部、柿谷というリーグを代表する選手を“従え”ましたね(笑)。
「まあ、本当に小学校、中学校の頃から見ていた選手とプレーできているという喜びや緊張はすごくあったんですけど(笑)。想像以上にみんなが優しくて、自分の思うようにプレーしていいよ、って言われて。自分がミスしても誰も気にしないし、チャレンジしたもん勝ちやぞ、って言ってくれたので。すごくやりやすかったです。もう少しプレーしたかった(笑)」

reported by 今井雄一朗

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