【シーズン後半戦・真の開幕迫る 赤鯱の期待値・改】part2.より無骨なMF陣に
4名の夏の補強も川崎戦の中止により、名古屋グランパスの後半戦はいまだ開幕せずの感が強い。チーム活動停止からリーグ中断期のまとまったオフを経て、7月21日から全体練習を再開した名古屋は、その間も数名の新型コロナウイルス感染症陽性者を出したことでは慎重に、しかしできうる限りの通常通りのトレーニングを行ない、30日の札幌戦からのリスタートに備えている。今回は新加入選手を加え、また十分な再考の時間を得て迎えるリーグ再開後の戦いについて、各ポジションごとに起こりそうな変化、起こってほしい化学反応について考察してみたいと思う。
2.より無骨なMF陣に
永木亮太と重廣卓也。実績十分の前者とポテンシャル十分の後者の獲得は、やはり長谷川健太監督が長らくぼやき続けてきた中盤、ボランチ周辺の人材不足に対するクラブの返答には違いなかった。長澤和輝が負傷していなくても、ボランチとして数えられるのはレオ シルバと稲垣祥の3名のみで、新人の吉田温紀はまだまだ修行中の身。仙頭啓矢はその器用さをもって務めることはできそうでも、おそらくは指揮官の求める守備の強度を満たさない。現在のチームは明確にボランチというポジションを置かないようなところもあるが、つまるところセントラルMFを付け加えることで、様々なニーズに応える目論見もそこにはあったと考えられる。
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