秋田サッカーレポート

J2第15節【ブラウブリッツ秋田 vs レノファ山口FC】プレビュー「走り合い」

 

J2第15節。8位の秋田は5月19日、秋田市のソユースタジアムで11位の山口と対戦する。キックオフは18時30分。

秋田と山口の対戦は両チームがJ3に在籍していた2015年までさかのぼる。この年の山口は破壊的な攻撃力があり、第3クールで町田の猛追を受けるまではほぼ1強状態。秋田は第1、第2クールで山口に敗れていた。

そして第3クールの初戦で山口と対戦する。秋田はそれまで5連敗を含む12試合未勝利(5分7敗)で絶不調。しかし蓋を開けてみると、球際で競り合い、走り抜いて山口のパスワークを封じ3-1で勝利する。結果と内容で首位の山口に勝ち、あきぎんスタジアムは熱狂的な雰囲気に包まれた。

明治安田生命J3リーグ第27節 2015年9月6日
https://www.jleague.jp/match/j3/2015/090611/live/

試合後のミックスゾーンでの取材で、島屋八徳の「試合を通してタフにプレッシャーを掛けてくるチームは、今日の試合を見て、レノファに対する(効果的な)戦術と(判断)すると思う」というコメントがいまも思い出される。

なぜこの試合が記憶に残っているかというと、秋田はここから5連勝を含む9戦負けなし(7勝2分)を達成し、一方の山口はこの試合を機に第3クールで失速して町田の猛追を受けたからだ。

こうして時は経ち、J2の舞台で再び山口と対戦する。2015シーズンの得点王の岸田和人と、同年のチームの中心だった島屋が今シーズンから山口に加入したのも何かのめぐり合わせだろうか。

陣容は大きく異なるが、秋田がハードワークを、山口がパスを武器とするところは共通しているのが興味深い。両クラブにはベースとなる風土があり、それがぶつかり合う試合となるのだろう。

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