秋田サッカーレポート

天皇杯1回戦【ブラウブリッツ秋田 vs 北海道十勝スカイアース】レビュー「決定力」

 

5月23日。小雨の降る日曜午後の八橋運動公園では、さまざまなスポーツが行われていた。スペースプロジェクトドリームフィールドではシルバー世代のサッカー大会。あきぎんスタジアムではラグビーの練習。テニスコートではテニスの練習。さきがけ八橋球場では野球の試合。そしてソユースタジアムではサッカーの試合。晴れていればランニングやウォーキングをする人がいて、スポーツとは関係のない子供連れの家族もいたはずだ。県庁や市役所が隣接する市街地のど真ん中に、こうした「ごった煮」の雰囲気があることが、筆者にとってすごく居心地良く感じられる。新しいスタジアムを作るなら八橋がいいと考える大きな理由だ。

天皇杯に話を戻そう。秋田は天皇杯1回戦で十勝と対戦しPK戦の末に敗れた。

スタメン、両チームの監督、選手コメントなどの情報はJリーグ公式サイトをご覧いただきたい。

https://www.jleague.jp/match/emperor/2021/052311/live/

まずはじめに、試合後のオンライン会見における十勝の長野聡監督の言葉を紹介したい。

–ピッチサイドでチームに向けて声を出していたが、秋田に対してどのような印象をもって戦ったか

「秋田さんのスタイルというのは、僕は今年監督1年目なんですけれども、僕が目指しているスタイルにすごく近いので。それをすごく具現化しているすごく良いチームだと僕は思っていて。それを実現している吉田監督というのはすばらしいと、尊敬している方です。それに対してウチがどれだけ挑戦できるかというのを、常にチャレンジしろという意味で、僕も12人目の選手という気持ちで選手を鼓舞して。ちょっとでも力を引き出せればなと思って声を出しました」

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