フットボール・ダウンアンダー

【観戦記】Aリーグ第1節 ブリスベン・ロア対メルボルン・シティ レビュー いきなりの日本人対決、檀崎、椿の豪州デビューはいかに!?

いよいよ開幕の20/21シーズンのAリーグ。20年中に開催されたのはわずかで、事実上の21年シーズンなのだが…そんなことはさておき、筆者が現地観戦してきた先月29日のブリスベン・ロアの開幕戦の様子を簡単にレポートしたい。

工藤壮人、檀崎竜孔が所属するロアは、今年から長年ホームゲームを行っていたQLD州随一のフットボール専用スタジアムであるサンコープ・スタジアムを離れ、ブリスベンの北の外れにあるドルフィン・スタジア ムですべてのホームゲームを行う。

試合前にはチームカラーのオレンジと黒のスモークが焚かれた観客席。ピッチが近く、選手の声やボールの音も聞こえるなど、その雰囲気は良好。それでも、ブリスベンからの距離には嘆き節も聞かれた。(Photo by: Nino Lo Giudice)

そのドルフィン・スタジアムでの開幕戦には、9279人の観客が入った。同スタジアムは、11,500人収容なので8割少々の入だったことになる。がサンコープ・スタジアムでは、ここ数年、観客動員に苦しみ5万人近く収容できるスタジアムに良くてこの日と同じくらいの観客数しか入らず、スタジアムは閑古鳥が鳴くような状況だったのを考えれば、まずまずの動員だったと言える。ピッチが非常に近いこともあって、雰囲気も上々。決して多いとは言えないアクティブ・サポーターのチャントも良い感じに木霊して、雰囲気向上に一役を買っていた。

そんな雰囲気のスタジアムで、Aリーグデビューを果たしたのが、ブリスベン・ロアの10番を背負う檀崎竜孔。4-2-3-1(4-3-3)のトップ下のポジションで堂々の先発だ。

その檀崎は、前半の立ち上がりは、なかなかボールが回ってこない展開にやや苛立ちを見せていたが、徐々に周囲との呼吸も合って来るにつれて、プレー機会も増えていった。両軍ともに全体的に動きに乏しい前半をスコアレスで終え、試合は後半に突入する。

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