バスケットボール・クラッチ

ブレックス 喜多川修平「シュートを決めたところを見せたかった」インタビュー

開幕前のケガから見事に復帰した喜多川修平選手。復帰に際しての複雑な思いや、実際に復帰した時の心境などを聴きました。田原隆徳選手との関係性や比江島慎選手への思いなども明かしてくれて、とても興味深いインタビューとなりました。

 

復帰戦はふわふわした感覚

―試合に復帰されたのは3月23日の横浜ビーコルセアーズ戦でしたが、その時は緊張などはされませんでしたか。
その日の試合は夜だったんですけど、朝のシュートアラウンドの時に、安齋HC(ヘッドコーチ)に「今日は2Q(クォーター)ぐらいから出すから準備しといてね」と言われて、そこで緊張バクバクになって(笑)。普段はあまり緊張しないんですけど、久々ですし、できるかな~って。でも、すごく楽しみではあるし…という感覚でした。
いざコートに立ってみたら、今までやって来たリハビリをブワーっと思い出して、コートに立てて本当に良かったなって実感しました。なんか地に足がついていないような、ふわふわした感覚でした。

―その時のことはあまり覚えていない、という感じですか。
いえ、はっきり覚えてます。うれしいんですけど、長かったな~って。選手入場の時に、横浜のMCの方が僕の復帰をアナウンスしてくれたんですけど、それもちゃんと聞こえていて、アウェーにも関わらずアナウンスしてくれたのもうれしかったですし、本当にいろんな感情が入り混じっていました。

―翌週のホーム戦では、大歓声の中で迎えられました。
2週連続で緊張しました(笑)。ホームでは、絶対にシュートを見せなきゃいけないって思っていました。決められなかったんですけど(笑)。でも、まずはファンの方々にいろんな声を掛けてもらっていたので、コートに立つ姿を見せられたのは本当に良かったです。

―その日に復帰した田臥勇太選手が、「修平と一緒に戻ってこれて、すごくうれしい」とおっしゃっていたのが印象的でした。
リハビリをやっている時も、勇太さんとジムで一緒になることが多かったんです。リハビリって結構長い時間やりますし、孤独なんですよね。でも、一生懸命リハビリしている勇太さんの姿を見て、「自分ももっと頑張らないとな」とか、「早く復帰しなきゃな」っていう気持ちにさせてもらえました。勇太さんからは「一緒に復帰できてよかったね」と声を掛けてもらって、本当にその通りだなって思いましたし、うれしかったですね。

 

(残り 3464文字/全文: 4457文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ