バスケットボール・クラッチ

2019.10/19・20 ホーム開幕 ブレックス対シーホース三河(試合レポート)

待ちに待ったホーム開幕戦。この2日間はブレックスアリーナが黄色に染まっていた。驚異的な台風19号の想像を超える被害から1週間、ブレックスは最高の試合をプレゼントしてくれた。(文:ずんた/写真:山田壮司)

 

10月19日ホーム開幕戦1試合目、相手はシーホース三河。ブレックスは、前試合から欠場のジェフ・ギブス、竹内公輔に続き、滋賀戦で活躍したビッグマン、シャブリック・ランドルフまで家庭の都合で帰国しており、プレーできるメンバーは10人という状況だったが、そんな逆境を跳ね返すように、全員で力を合わせて戦った。

 

両チームとも激しいディフェンスで一進一退の接戦 

Qは橋本晃佑、田臥勇太と連続でシュートを決めるなどしてスタートしたが、三河の岡田侑大に3ポイントシュートを3本決められるなど苦戦。24-306点ビハインドで1Qを終える。

しかし、2Qからは速いパス回しが効いてくる。このクォーター、橋本は立ち上がりに1本、中盤に1本、残り133秒で逆転の1本と、100%の確率で3本の3ポイントシュートを決めた。そして、そのまま49-49の同点で折り返しを迎えた。

後半に入っても、一進一退は続く。3Qは両チームとも激しいディフェンスで、67-67と同点で終了。勝負は最終クォーターに持ち越された。

激しい攻防の中、ライアン・ロシター、鵤誠司とジャンプショットを決め、遠藤祐亮が3ポイントシュートを連続で決める。三河はガードナーがゴール下でシュートをねじ込むなど、接戦は最終クォーターでも続いた。

 

そして転機がやってくる。

ロシターのアウトサイドシュートに続き、比江島慎が執念のドライブイン。レイアップシュートで85-823点差に。そこから三河をつき放すべく、転機が訪れた。

ガードナーによるインサイドシュートで追い上げてくる三河。87-843点差となった残り57秒、この日、30歳の誕生日を迎えた遠藤が渾身の3ポイントシュートを放ち、ボールはゴールに吸い込まれていった。勇気を必要する3ポイントシュートは見事に決まり、試合を決めた。

遠藤はこの日、3ポイントシュートを8本打ち3本決めていたが、いずれも重要な場面でしっかりと決めており、勝負強さを見せつける形となった。

その後もダメ押しでロシターがシュートを決めて、92-86。ブレックスはホーム開幕戦を勝利で飾った。

 

接戦を制したのは、37本投げた3ポイントシュート

ビッグマン3人を欠く試合だったが、何よりパスがよく回った。パス回しからイン、そこからアウトパスと、ディフェンスを動かし、しっかりと3ポイントシュートを打てるスペースを作り、決めていく。試合が進んでいくほど、パスがテンポよく回り、3ポイントシュートを打てるタイミングが増えていった。1Q(クォーター)の3ポイントシュートのアテンプトは6本。試合を通し3ポイントを打ち続け、4Qは、なんと8本投げて5本を決めるという高確率(62.5%)。

対する三河は、5本の3ポイントシュートを打って4本と1Qは80%の高確率で決めていたが、4Qでは4本打って1本も入っていない。この日は、三河のダバンテ・ガードナーに40点取られたが、その他の選手で2桁得点は岡田侑大と熊谷航だけ。「3ポイントでやられるより、ゴール下でガードナー選手に2点決められるほうを選んだ」(安齋竜三HC)というディフェンスが功を奏したといえよう。

「ホーム開幕戦ということで、今日もファンのみなさんの後押しがすごく、助けてもらった。守らなければいけないときに一緒に守ってくれて、ここで勢いをつけたいというときに勢いをつけてくれるので、とても力になっている」。試合後、キャプテンの田臥がこう語った通り、ブレックスアリーナはブレックスファンの声援で地響きが起こり、揺れていた。

ロシターは、試合後のインタビューでこう語った。「普段やらないポジションをやらなくてはいけないメンバーもいていつもと違う状況だったが、自分たちはオフコートでも仲が良く、チーム間の距離も近い。気楽にバスケットボールを楽しみ、単純にバスケットボールをやろうということにフォーカスできたことが良かった」

勝利チームのヒーローインタビューの場面では、遠藤の誕生日を祝い比江島がノリノリでハッピーバースデーソングを披露し、会場を盛り上げた。選手の仲の良さが伝わる微笑ましエピソードに、今後の試合への期待も膨らんだ。

 

 

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