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ファンクラブ、チケット担当 須田彩子「夢だった “バスケットに関わる仕事”ができているという幸せ」インタビュー【無料記事】

宇都宮ブレックス ファンクラブ、チケット担当 須田彩子さん

 

今でこそ平日の試合も「チケット完売!」は珍しくありませんが、それが実現できるのも、スタッフさんの地道な活動があってこそ。チラシ配りは今でも頻繁にされているブレックスですが、スタッフさん自ら飛込営業をしていたとは…。当然、忙しさや苦労はあるはずですが、「ずっと楽しい1年」と、とびきりの笑顔で言い切れるのは素晴らしいことです。(文・藤井洋子)

 

チケットを購入してもらう大変さを実感

—ファンクラブ(ディレクター)とチケット(チケットセールス)を担当されているということですが、具体的にはどのような業務をされているのですか。

ファンクラブに関する業務としては、ホームゲーム会場のブースの運営、今の時期であれば来シーズンに向けての商品設計を考えることが主な仕事です。

チケットに関しては、セールス担当としてチケットを購入していただくため、企業に対しての営業を行っています。

 

―ファンクラブの商品設計というと、入会の特典などですか。

そうです。ちょうどシーズンオフの今の時期に、内容を考えています。

 

—以前は、広報のお仕事もされていましたよね。

入社した時は、ファンクラブと広報を兼務していたのですが、2019-20シーズンから今の業務になりました。ファンクラブの仕事は、試合会場でブースに立ってお客さまと接したりもするので、広報の時より、さらにファンの方と関わることが多くなりました。

 

—これまでの仕事で、大変だったことや印象に残っていることはありますか。

入社して1年目の時(2017-18シーズン)、その時はまだチケット担当ではなかったのですが、いわゆる飛込営業をしました。木曜日と金曜日に試合が予定されていたのですが、まだチケットが残っていたので、スタッフ数名でブレックスアリーナの周りやJR宇都宮駅周辺の会社にアポなしで行って、「こういう試合があって、こういう企画をやっているのでぜひ来てください」とPRして回りました。

私は、今まで営業という業務をやったことがなかったので、どうやったらいいのかもよく分からなくて、チラシを持って自分が担当したエリアを回ったのですが、残念ながらチケットは購入していただけませんでした。それが悔しくて、そのことを上司に話したら、「もう1回行ってもいいんだよ」とアドバイスをもらい、2度目の営業に行くことにしました。

そうしたら今度は、ある会社がチケットを購入してくださいました。その時に、チケット1枚を購入いただくことがこんなにも大変なことなんだということを実感しました。

 

—いい経験になりましたね。

実は、私以外のスタッフは、最初の営業でチケットを購入していただけていました。私は「次は、絶対に購入してもらう!」と2度目の営業に行って、そこでやっと購入していただけました。だからすごくうれしかったですし、本当にいい経験になりました。

 

優勝できるのは、周りの支えがあってこそ

—須田さんは、入社前からインターンとしてブレックスでお仕事をされていましたよね。

はい、2016-17シーズンはずっとインターンで関わらせていただいていました。2017年の4月に入社が決まり、5月にファイナルがあって、その月にブレックスがBリーグの初代王者になりました。

そのシーズンは、CS(チャンピオンシップ)から激戦ばかりで、すごく見応えのある試合が続いたこともあって、周りのスタッフの方に「ついてるね」とか、「ラッキーガールだね」と言われて、少し浮足立っていた自分もいて。結構、ふわふわした感じでいたんです。

その時に、「でもここにくるまでには、なかなか勝てなくて悔しい思いをした選手やスタッフがたくさんいるんだよ」と教えていただき、その言葉にハッとさせられました。ファンの方々やスポンサーの方々など、周りの人たちの支えがあってチームは優勝できるんだと、あらためて気付かされました。

周りの人への感謝を常に持ち続けることは難しいことだとは思うんですけど、忘れそうになってしまいそうな時はこの言葉を思い出すようにしています。

謙虚な気持ちや周りへの感謝の気持ちを忘れてはいけないということを、思い出せてもらえる言葉です。

 

—外から見ていたブレックスと、実際に社員として働いてみたブレックス。違いを感じる部分はありましたか。

試合の演出が派手だったこともあって、入社する前はすごくキラキラしている、華やかなイメージを持っていました。でも実際に入ってみたら、地道な仕事も多いというか。駅や市役所で毎週のようにチラシ配りをするなど、地道に地域に根づく活動を続けていくことを大切にしているチームだなと感じました。

 

—スポーツチームのスタッフさんは、普通の会社員とは全く違う生活スタイルなのかなと思いますが、1年の忙しさの流れというのはどのような感じなのですか。

基本は土日休みで、土日がホームゲームの時は、基本的には月曜日がお休みです。広報を担当していた時はアウェーゲームにも帯同していたので連休はなかったのですが、今はアウェーゲームの時は比較的ゆっくりできるかなという感じです。オフシーズンも翌シーズンの準備があるので、シーズン中ほどではないですけど、結構、忙しいですね。

でも、私自身はシーズン中の忙しさも苦ではないです。体力的にしんどいなと思うことはありますけど、辛いかと言われたら、そうではないですね。だから“大変”という思いがあまりなくて、ずっと楽しい1年を過ごしているという感じです。

 

—楽しさの方が勝っているんですね。この仕事の醍醐味は、どんなところに感じますか。

試合に勝つことはもちろんですが、そのうれしさを大勢の人と共有できることがやりがいです。私はずっとバスケットが好きで、バスケットに関わる仕事をしたいと思ってこの世界に入ってきたので、夢だったバスケットに関わる仕事ができているという時点で幸せですし、充実していると感じています。

 

 

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