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スポンサーセールス 石田勉史「スポンサーセールスは全ての業務のエンジン」インタビュー【無料記事】

宇都宮ブレックス スポンサーセールス石田勉史さん

 

スポンサーセールスは、「全ての業務のエンジン」であり、「“期待値” という目には見えない物を売る仕事」と話す石田さん。人は、知らない物は欲しがれない—。こうした思いから、企業を含む多くの人たちに、ブレックスの魅力に気づいてもらうことがこの仕事の根幹だと認識し、そこに誇りを持って取り組んでいることが伝わってきました。企業のトップの方にいきなりお会いできてしまうというのも、ブレックスならではですね。(文・藤井洋子)

 

—石田さんとは、ホームゲームの受付でごあいさつをさせていただく程度で、じっくりお話をさせていただくのは、今回が初めてですね。

私は、ホームゲームの時はスポンサーをはじめとした関係者の受付をしていて、隣のメディア受付が立て込んでいる時などはお手伝いをすることもあるので、その時にお会いしていましたよね。

普段は営業業務をしているので、スポンサー獲得や契約対応、またサプライヤーと言って、スポーツドリンクやテーピングなど選手が使う物品を提供いただく企業との契約や対応が主な業務になります。

そのほか、ホームゲームではスタッフ数人でブレッキーキッチンも担当しています。こちらではテナントとの連携や、201920シーズンから始まった事前決済サービスの対応もしています。

 

—ブレックスに入社されたのは、いつ頃でしたか。

Bリーグ初年度の71日に入社したので、今年で5年目になります。もともとはリーグ(NBL)の職員で、NBLラストシーズンのプレーオフの際、栃木の会場担当になりました。

あのシーズンのクオーター・ファイナルの相手は三菱(現名古屋D)でしたが、そこでブレックスが勝利し、セミ・ファイナルで東芝(現川崎)と対戦して、ブレックスが敗退してしまいました。それをリーグの担当者としてブレックスの会場で観ていました。

あのシーズンは熊本で震災があり、リーグ主催の募金活動を各会場で実施していたのですが、その際も私が栃木の会場担当になりました。

そうやって何度か栃木の会場を訪れる中で、ブレックスの社員の方に、「リーグが終わったら、次はどうするの?」という話をされて、「今、考えているんですよね」という会話の中から、「うち、営業を募集していますよ」という話になり、そんなところから入社が決まったという経緯があります。

 

前進していく前向きなマインドがある

 NBLは、企業チームとプロチームが混在していましたが、リーグ側から見たブレックスというのは、どのような存在だったのですか。

実業団の環境とプロチームの環境は全然違うので一概に比較はできないですが、これからバスケットを盛り上げていこうという中で、ブレックスの社員は「どんどん良くしていこう」と、前進していく前向きなマインドがありました。みんな同じ目線で進んでいるし、すごくチームワークが良い組織だなという印象を受けました。

 

—ブレックス入社の決め手になったのは、そういった印象が大きかったのでしょうか。

そうです。試合会場で募金活動をしている時に、間近でファンの方と接することもありましたが、ファンの方との関係性など、いろいろといいなと思うポイントが多かったです。

個人的な意見ですが、ブレックスに限らず、努力しているチームや企業は、その努力に比例して人気があると思います。選手・スタッフとともにチームの魅力をきちんと伝えられているからファンの皆さんが観に来てくださるわけですし、それは数字を観ていても納得感がありましたね。

 

求められるものを感じ取って案内

 —スポンサーセールスという仕事をする中で、難しさを感じる部分などはありますか。

私はBリーグになってからブレックスに来ているので、いろんな方に守られて営業しているという感覚が強いです。「ブレックスは魅力的なチーム」ということを謳いやすい環境が整っている中で営業させてもらっている、という感じです。

一方で、私たちの仕事は形ある物を売っているのではなくて、“期待値”という目には見えない物を売らなければいけない仕事なので、そういった部分での難しさを感じることは少なからずあります。

ブレックスとの関わり方は企業によっても違いますし、その企業に合わせた提案をしなければいけないわけで、求められるものを感じ取って案内していくという部分での難しさは感じることがあります。

 

—まずは試合を観てもらうことからスタートするという感じなのでしょうか。

そうですね。まずは試合を観に来ていただいて、そこから具体的な話をすることが多いです。試合を観ていただければ、ブレックスっていいなと思ってもらえるケースが圧倒的に多いですから。

それに、試合にさえ来てもらえれば、選手やファンの方々が、自然とスポンサーさんの心を掴んでくれるので。

 

—確かにそうですね。スポンサー企業の方々は会場でもよくお見掛けしますが、皆さん本当に楽しんでいらっしゃいますね。

バスケットは、ルールが分からない人、試合観戦は初めてという人が観ても、点数がたくさん入るスポーツなので楽しんでいただきやすいですよね。

しかも、あの臨場感。コートまでの近さ。選手が全力でプレーしている姿、そして何よりファンの方々が作り出す会場の雰囲気は、スポンサーの方々の目にも魅力的に映っているのではないかと思います。そういった、たくさんの方によって作られた価値に守られて営業しているという思いは常にあります。

試合を観てハマっていくスポンサーの方も結構いらっしゃって、そういう様子を会場で目の当たりにした時はすごく嬉しいです。

 

 

 

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