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マーチャンダイジング担当 佐藤夏美「全国にブレックスのファンがいるんだと実感」スタッフのお仕事紹介! Vol.11【インタビュー・無料記事】

コメントを読んで泣きそうになった

 —コロナ禍の中での動きはいかがですか。

チャリティーグッズを作った時に、クラウドファンディングを実施して、支援していただいた方のコメントを私が集計したのですが、「ブレックスのために、少しですが…」という声や、「スタッフの皆さんもお体に気をつけてください」という言葉を頂き、読んでいて泣きそうになりました。

オンラインショップで購入してくださった方には、商品を送付する際にサンキューテープを貼っていたのですが、届いた商品と一緒にそのテープもSNSに載せてくださる方も多いです。ありがたいことに、オンラインでの購入もとても増えて、発送業務等で疲弊しそうな時もありますが、こうしてグッズが届くのを楽しみに待っていてくださるんだなと思うと、なるべく早く発送しようと思いますし、全国にブレックスのファンがいるんだと実感できます。

 

—業務の中で、大変だと思う点や課題があれば教えてください。

在庫管理は、永遠の課題です。201819シーズンは、試合会場とオンラインでの販売を均等にしていたのですが、会場で買ってくださるファンの方が多く、先に会場販売の商品が売れ切れてしまうことがありました。そこで201920シーズンは、オンラインでの在庫数を少し抑えて、なるべく会場で販売し、在庫切れがないようにしました。2連戦の1日目に売り切れた商品があった場合は、夜のうちに倉庫に取りに行って、翌日には会場販売できるようにするなどの対応もしました。

そうした努力はしていても、実際に販売してみないと分からないことも多くて在庫が余ってしまったり、逆に売れ切れてしまったりということもありました。こればかりは予測しながら…という感じなので、今後もずっと課題だと思います。

 

クリック数や利用頻度などを分析

—これまでの経験から傾向と対策が立てられたりはしませんか。

SNS上に新グッズの情報を出した時に、どのくらい反応があるかは計測しています。欲しい商品があればWEBの情報ページをクリックしてくれているでしょうし、色や大きさなどで悩んでいる方は、試合の直前にもう一度WEBページを訪れていると思うので、WEBの分析ツールを活用して、情報を出した時の初動でお客さまがどのくらい興味を持ってくれたのかなど、アクセスについては参考にしています。

 

WEBの分析ツールは、どの辺まで細かく見ているのですか。

クリックした数と、そこからオンラインショップで実際に購入していただけるかどうかという部分です。また、同じ人がどのくらい来てくださっているかや、年齢層などを見ています。

シーズン開始前は土曜日の12時にオンラインショップで販売を開始することが多かったですが、その時間には私もPCの前でスタンバイしていてリアルタイムで動きを見ていました。例えば、在庫が500個あったとして、リアルタイムで500人がその商品を見ていることもあります。つまり、全然、在庫が足りないなということが分かります。ありがたいことに、毎回売り切れになることも多くなってきたので、再入荷できる商品なのかどうか、いつ発売して、どのタイミングで情報を出すべきかなどを考えたりもしています。

 

—これまでに、失敗したな~と思うようなことはありましたか。

失敗ばかりですよ(笑)。昨シーズンは、毎節新グッズを販売することを目標にしていたのですが、同時にいくつか新商品が出た時に、私は自信を持って、きっとこれが売れるだろうと予測して売り場の真ん中に盛って売り出したものの、実際は端に置いていた商品が人気だったとか。自分が欲しいものと、売れるものは違うということも多々あります。

 

—そういうことはありますよね(笑)。仕事のやりがいはどんなところに感じますか。

商品をより売るために…ということを考えるのはとても大変ですが、その分やりがいは感じます。正解のない世界なので、うまくいかないことも多いですけど、思い通りになった時は本当に楽しいです。「混雑しないようにこういう対策でやろう」と思ったことが思い通りにできたり、自分なりに工夫して変えた部分をファンの方が気付いてくださったりすると、とても嬉しいです。

 

会場に来られない方にもアプローチを

—今後、新たに取り組みたいことはありますか。

試合会場での混雑が課題なので、なるべく買いやすい導線を作ることです。アンケートでも「混雑していたので行かなかった」という声も少なからずあるので、そういう声をなくすための対策をしていきたいです。

私は試合開始前に会場を一周しているのですが、黄色く染まったスペースもあれば、そうでないところもあります。なので、なるべく会場を黄色に染めることを目標にしています。黄色いTシャツでなくても、何かしら応援グッズを持っていただきたいですね。そうやって会場にいらっしゃる方々が何かしらブレックスのグッズを持って応援する文化を根付かせていきたいです。

 

 WEBに関してはいかがですか。

WEBはまだまだ課題も多く、もっと買いやすくなるようにサイトの見直しをしたいです。SNSでは、選手に商品を持ってもらうなど見せ方も工夫していますが、それだけではなく、紹介する媒体を増やして全てのユーザーに届くようにしていきたいです。

加えて、そうしたデータを見て分析できればと思っています。WEBに関しては、時間を掛ければそれだけ反応があるということは分かっているのですが、どうしても試合会場での販売がメインになるので、並行して実施できるようにしていき、会場に来られないたくさんの方にもアプローチできるようにしていきたいです。

 

 

 

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