バスケットボール・クラッチ

アリーナ運営、イベント運営 菅野綾人「ディズニーランドのような “何度行っても楽しい場所” に」スタッフのお仕事紹介! Vol.12

宇都宮ブレックス アリーナ運営、イベント運営 菅野綾人さん

 

スタッフさんのお仕事紹介! Vol.12

アリーナ運営やイベント運営を担当されている菅野綾人さんは、前職もスポーツチームで働いていたそうです。そんなこともあり、スポーツチームで働く理由や魅力を語っていただきましたが、その答えを聞いてすごく納得! スタッフさんはあくまでも裏方。そこにプライドを持って徹する姿勢が伝わってきました。(文:藤井洋子)

 

会場設営には人手と時間が必要

 —現在の業務について教えてください。

アリーナ運営グループに所属し、ホームゲームの運営を担当しています。主にホームゲームに必要な物品の発注、また会場設営をするための準備をして、実際に設営もします。お客様を迎える際には、運営スタッフを取りまとめて指揮をしています。

 

—会場の設営は、どのくらいの人数でどのような形でやっているのですか。

我々が指揮を執り、アルバイトやボランティアの方々と一緒にやっています。設営業務は力仕事なので、体力勝負という感じです。

 

―ブレックスアリーナは、通常は「体育館」として使用している場所ですが、そこを「アリーナ」にするにはどのくらいの時間が掛かっているのですか。

どこを完成と呼ぶかですが、例えば一階の客席の設置が終わるまでと考えると、朝9時から設営を開始した場合、昼過ぎには終わります。でも、この時点ではまだお客様をお迎えできる状態ではなくて、ロビーやブレッキーキッチン(飲食エリア)など全ての設営が終わるのは、アルバイトも含め総勢5060人のスタッフが入れ替わりで関わりながら夜までかけて行っています。

移動観覧席のように体育館から引き出てくるタイプではないので、60基あるステージを全て手作業で出して、椅子を並べて…という作業があるので、人手と時間が必要になります。

 

—ステージなどの備品はレンタルしており、試合のたびに業者さんがメインとなって設営・撤収をし、ブレックスのスタッフはあくまでもサポートなのかなと思っていましたが、そういうわけではないんですね。

自分たちが持っている備品で、なおかつ設営、撤収も全て自分たちでやっています。スタッフの力だけではとても足りないため、アルバイトやボランティアの方々に手伝っていただいて毎回作っているというのが実情です。

 

—会場設営の部分で特に気を付けている点はありますか。

お客様が安全・安心して楽しんでいただける環境を作ることが第一だと思います。お客様の導線に危ない物がないかを何度も確認しています。

 

—今シーズンはコロナの影響もありますが、その点で工夫された点、前シーズンとは変えた点などはありますか。

開幕にあたり、どのように運営すれば良いのかは本当に手探りでした。少し先に開幕を迎えたサッカーや野球の試合を観に行き、入場の仕方、消毒液の設置場所、スタッフの動きなどを自分の目で視察させていただいたり、ホームページやSNSで上がっている情報を調べたりしました。

どうしたら安心して観戦していただけるかをいろいろな角度から勉強して開幕を迎えましたが、それでも最初は手探りの部分が多く、お客様のご意見やほかのチームの動向を見ながらより良くなるようにアップデートしている状況です。

 

—そうすると、すでに開幕から変わった部分もあるんですね。

消毒液の配置の仕方や量など、とても細かい部分ですが変更しています。あとは、やはりお客様自身に間隔を空けて並んでいただくのはなかなか難しいので、スタッフが付いて安全な距離を保ってもらうよう誘導をする場所を増やしました。

 

―特に女性の場合は、トイレが一番の混雑ポイントではありますよね。

昨シーズンまでは屋外に仮設トイレを設置していたのですが、今シーズンはそうした仮設も建てていないので、誘導のスタッフが間隔を空けて並んでいただけるように案内しています。

飲食ブースなどもそうです。フットマークを付けているのですが、全ての場所に付けることはできませんので、スタッフがお声掛けをして間隔をあけていただくようにしています。

 

お客様の笑顔で疲れも吹き飛ぶ

 —仕事のやりがいはどんなところに感じますか。

設営を経て、体力的には疲弊している状態でホームゲームがスタートするのですが、お客様が会場で笑顔で楽しんでいる様子を見た時は嬉しいですね。お帰りになる際に楽しそうな表情をしていたり、「ありがとうございました」と言っていただくと疲れも吹き飛びます。

また、私はイベントの運営も担当していて、幼稚園や学校訪問、地域のお祭りに呼んでいただいた際の調整や現場での対応などもしています。選手やマスコット、チアリーダーが出演したことで喜んでくださっているのを感じられた時や、イベントに来られた方がホームゲームに来てくださり、声を掛けてくださった時は本当にやっていて良かったなと思える瞬間です。

 

—先日、地域貢献活動がチーム通算4000回という記録を達成されました。

昨年までは、1年間で365回以上の地域貢献活動をしようという目標を掲げ、ここ数年はずっと年間400回以上の活動をしてきました。今年はイベントも少なくなってしまったので、稼働する機会も少なくなり少し残念ではあります。

 

—「年間400回」って、あらためて考えるとすごい数字ですね。

そうですね。1日に複数のイベントを対応することもあります。必ずしも選手やチアが出演しているものばかりでなく、スクール関係のイベントやスポンサーセールスグループ主体のイベントなどもあるので、それらを含めての数字です。

昨年までは、夏の時期などは1日に23件のお祭りやイベントにお伺いすることもありました。今年の夏はイベントの中止も多くお伺いできなくて寂しかったです。

 

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