川本梅花 フットボールタクティクス

【無料公開】「『君の名は』は面白くない。ヒットしたと聞いた時、結末をハッピーエンドにしたと思ったから」【黄色い瞳】Note17:取材は「ヨコハマ・フットボール映画祭」の主催者

その日の夕方、僕は、駅の改札口で「ヨコハマ・フットボール映画祭」の主催者と待ち合わせをした。

映画祭の主催者である福島成人さんは、予定通りの時間にやってきた。本サイトの渡辺文重編集長も取材に同行してくれた。取材内容は、もちろん映画祭がテーマになるのだが、それ以外に、昨年観た映画、あるいは昨年発売されたDVDの中で、オススメの映画を福島さんに話してもらうことだった。

話を聞く場所に僕が選んだのは、行きつけのイタリアレストラン「POLPO」だった。店に着いて、すぐにコーヒーを注文する。そして、最初に3人前の「オードブル」が出された。その後で、僕ら3人は、それぞれ食べたいスパゲッティを頼む。最後に「イタリア風ヒレカツ」がテーブルに運ばれてきた。映画祭の主催者と編集長は、「美味しい」と言って綺麗に食べ尽くしていたので、「この店を選んでよかった」とホッとした。

僕が、主催者に「「ダンケルク」は期待して観たけど、そうでもなかったな」と言うと、「そうですか。僕はよかったけどな」とまったく意見が分かれてしまった。「切迫した状態の緊迫かんが少なかった」と僕が話すと、「時系列が3つあって、それが同時に進んで行く。最後に民間の船が助けにくる。よくできていたと思います」と返答がある。

「そう言えば、ツイッターで知ったけど「君の名は」を地上波で放映してたんだね。あれは、どうでした?」

と僕が誰とも言わずに話し出す。

「あれは、面白くてなかったですよ」

渡辺編集長が、言葉を投げかける。

「なんで?」

僕は聞き返す。

「ヒットした、と聞いた時に、最後をハッピーエンドにしたんだなと思ったんですよ。新海監督の作品は、どれもこれもハッピーエンドにならないんです。最後にすれ違ってしまうように作られる。『君の名は』は最後に出会っちゃうでしょ。それがなんだか、面白味を削っているな、と思います」

「バタフライエフェクトの物語が好きだから、僕は楽しめたけど」

「面白いとは思いますけど、ヒットさせるために2人を最後に出会わせたのが、なんだか残念ですよ」

僕は話題を変えて、主催者に尋ねた。

「去年観た中で、オススメの映画はありますか?」

「それなら、「ベイビー・ドライバー」ですね」

「主人公が童顔だからベイビーなの?」

「そうなんです。音楽を聴くと覚醒するドライバーになるんです」

「早速観て見ますよ」

僕は主催者にそう答えた。

映画祭の話はたっぷりとうかがった。インタビューの内容は本サイトの【渦中の話】で公開します。ぜひ、読んでください。取材中、印象に残った言葉は「この映画祭を辞めてしまったら、もう誰もやらないだろうから」だった。それと、写真はたくさん撮ったんだけど、主催者が編集長と会話をしながらだったので、使えそうなのがあまりない。カメラ目線にして静止したポーズにしてもらえばよかった、と反省している。

そして、翌日、僕は、主催者がオススメした「ベイビー・ドライバー」をレンタルした。

川本梅花

 

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