【サッカー人気4位】「水戸は『選ばれるクラブ』になっている…

川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】昨シーズンのチームメイトとの対戦は「やる方も楽しみですよ」と奥山泰裕は話す。【無料記事】クラブ始動!奥山泰裕が意気込みを語る

【インタビュー】クラブ始動!奥山泰裕が意気込みを語る

ラインメール青森の今季のトレーニングが始まった。

昨年末に、レギュラークラス7人の退団が決まる。チームを一から作り直さなければならない。そうした難しい使命を与えられた望月達也新監督は、どのようなサッカーを行なうのか、とても期待が高まる。

そこで、チームを引っ張る役割を担う奥山泰裕選手に、今季の手応えをうかがった。合同練習が始まって、まだ3日目という条件を差し引いても、今季の予想図を描けるような話だった。

ーー望月監督は、どんなサッカーをやりたいと話していましたか?

奥山 具体的にこういうサッカーをやりたいとの話はまだないんですが、選手を前にこんな話をしていました。「去年は縦に速いサッカーをやっていたんだね。今季も縦に速いサッカーを失わずに、状況によって縦に行く時は行くし、遅攻の方がいいんじゃないのという時はそうする。状況によって選択のできるチームにしていきたいんだ」。

ーー練習はどんなものを取り入れているんですか?

奥山 まだ3日目が終わったばかりなんですが、ボールを使った練習が多いですね。基本は、「ただ走るようなトレーニングはしない」と言っていました。パス=コンビネーションのような形でいろんなパスのやり取りをしています。敵があるケースとか、敵がいないケースとか。まだ、体育館やサンドーム(青森市内にある屋内グラウンド)での練習なので、短い距離でできる範囲の練習が中心です。

ーー望月さんの第一印象は?

奥山 ものすごくフランクな方です。監督から選手に話しかけてくれますし、練習中でも冗談を言ったりして、すごくリラックスさせてくれるんです。

ーー引退した河端和哉くん、それからヴァンラーレ八戸へ移籍した中村太一選手や奈良クラブに行った村瀬勇太選手など、7人のレギュラークラスがいっきにチームから抜けて行きました。そうした事情から、選手間の意思の疎通には、時間がかかりそうですね。

奥山 今まで一緒にやってきた選手とは、「ここでほしい」とか、「こいつここでボールを持ったらここに出してくれるな」とか、わかり合えているんですが、やっぱり新加入の選手とは、「もっとここを見てほしい」と説明できていないし、彼らがどういうプレーをするのかもわからない段階なので、そういった意味では時間がかかりますよね。ただ、監督は「ミスは気にせずやろう」とポジティブなことを言ってくれています。僕自身は「ここを見てほしい」と彼らにまだ要求してはいないんです。今は、彼らがどんなプレーヤーなのか見させてもらっているような感じですかね。

 

ーーこれからという状態なんですね?

奥山 サッカーの話がもっとこれからできるようになれば、もっと要求し合える関係になれれば、練習もゲーム形式になっていけば、グラウンドで練習ができるようになれば、戦術的な会話もできるようになると思うんです。残念ながら、まだ、その段階までいっていない。けっこう時間がかかるのかな、と見ています。新加入の選手たちは、体育館で練習することはなかったと思うんです。だから、いつもと状況が違うので、環境に戸惑っている面がある。そうした環境に慣れるのにも時間がかかるんじゃないでしょうか。

ーーシステムはどんな形を選択するのかな。昨季は、5バックでしたね。望月さんがいたヴァンフォーレ甲府のフォーメーションも5バックでした。ラインメールの代名詞になっていた5バックでいくのか、4バックにするのか。それは楽しみのひとつです。

奥山 今は4バックの形式での練習なんですが、今度は確かにどういうシステムをやってくるのか面白いところですね。練習での僕は、インサイドハーフやボランチのポジションをやったりしています。5-4-1なのか、それとも4-2-3-1か、4-3-3を選択するのか。これからの練習の中で、はっきりして来ますね。

ーーインサイドハーフのポジションで練習しているんですか。それは面白いですね。奥山くんにとっては、ピッチの中に入って、センターバックの近くに降りてきて、ビルドアップに参加するプレーをすることは、チームにとってもいいことだし、奥山くん自身にもいいことですよね。プレーヤーとしての幅を広げるチャンスかもしれない。

奥山 監督は、「縦に行けることはわかっている」と言ってくれました。「そういういいところは残しつつ、中でプレーすることも必要だ。そういう考えもあるから」と伝えられました。だから、僕自身も選手として成長できるかもしれない、と感じましたね。

ーー練習を見た時に、奥山くんは、コーチングして選手たちに「こう動いたほうがいい」という意見を伝えていたから。僕は、練習でも「こんなに声を出すんだ」と感じたほどで。だから、センターハーフやインサイドハーフのポジションは向いてると思いましたよ。

奥山 (ボールをピッチの)中で受けるような練習をやっていて、僕自身は、ボランチ気味のポジションのところなんですが、どうやったらうまく受けれるかなと考えながらプレーしています。CBの近くに降りて行った時、ボールをどこでもらえばいいのかとか、頭にどんどん新鮮な刺激が入っている感じです。

ーーところで、望月先生(望月湧斗選手)は、元気なんですか? 去年、青森で彼に取材をさせてもらって、「大丈夫かな」「元気でやってるのかな」と気になっていたんです。

奥山 元気ですよ。ただ、今季のサイドバックは、ポジション争いが熾烈なんです。SBの選手が何人か入ってきましたから。大分トリニータの佐藤昂洋選手、カターレ富山の石坂元気選手など、SBとCBをやれる選手が加入してきたので、後ろのポジションは後ろで、厳しい争いになります。

ーー新加入の選手の中には、Jリーグでの経験者が何人か加入しています。太田徹郎選手は、練習参加しているんですか?

奥山 はい、参加しています。

ーー太田選手は、2列目とかセンターハーフのポジションをやらせるんでしょうね。どうですか、やっぱり、違いますか?

奥山 今までやってきた実績が、オーラとして、けっこう出てますよ(笑)。

ーーあっ、やっぱり、そうか(笑)。JFLの選手の中に、バリバリのJ1戦士が入ると、奥山くんにもそう見えるんですね。

奥山 テクニックも安定しているし、別格感はすでにあります。

ーー太田選手が入ったことで、前のポジションの選手も激しい争いの中に投げ出されますね。

奥山 僕も、もう一度気持ちを引き締めて取り掛かろうと思っています。だから練習からしっかりやってアピールしていかないとならない。それだけ、前の選手は、いいもの持っている若手が入ってきましたから。技術的にもいいものを持っている。プレーを見てすぐにわかりました。ブリオベッカ浦安からきた多木理音選手やブラウブリッツ秋田の安芸銀治選手、AC長野パルセイロの野崎雅也選手など、テクニックもアビリティもあって、うまくハマったら面白い存在になります。若くて勢いもあるし。それに、タカさん(中原貴之選手)の存在は大きくなると思います。

ーーアビスパ福岡にいた中原選手ですね。

奥山 センターフォワードとして、基点になって相手CBの前でどっしりと構える選手なので、タカさんにボールが収まって、うまく組み合わさったら、得点チャンスが増えて、面白くなりそうです。タカさんとは、戦術的な話をしています。「前の選手がプレスに行ってもボールを取れないと思った時は、しっかりリトリートしてもいいんじゃないか」という話です。練習中も、他の選手に戦術的な声もだしてくれています。すでに、引っ張っていってくれてるんです。

 

ーー残った選手たちとは、どんな話をしているんですか? 小幡(純平)くんとは何か話をしましたか?

奥山 「やるしかない」と言っていました。「やるからには、優勝したい」と。J3を目指すうえで、4位以内が必然ですから。

ーー今季のJFLは本当に面白くなりそうですね。八戸や奈良と、青森の戦いとか、見るべきものが多い。

奥山 そうですよ、やる方も楽しみですよ。

ーー今日は、話を聞かせてもらってありがとうございました。いやー、それにして、JFLを知るとハマるね。

川本梅花

 

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