0‐7の処方箋(J論)

川本梅花 フットボールタクティクス

【無料記事】 #水戸ホーリーホック 3度目の復帰に賭ける想い #冨田大介【黄色い瞳】Note22:取材は「 #アツマーレ 」より パート2

冨田大介選手に初めて会ったのは、大宮アルディージャに彼が在籍していた頃です。もう10年以上前になります。センターバックとして、毎試合レギュラー出場していました。ここからは、「大介」と言ういつもの呼び名で書かせてもらいます。

僕の大介のイメージは、「とにかくトレーニングをよくする選手」というものでした。シーズンオフのある日のこと、今はベガルタ仙台にいる小林慶行コーチ(以下慶行で)と自由が丘で待ち合わせたことがありました。どうして自由が丘を待ち合わせの場所にしたのかと言えば、「この後で加圧トレーニングがあるんです」と慶行の要望があったからです。冨田選手に教えてもらった場所で、これから一緒にトレーニングをするとのことでした。

あの大介も、4月24日で41歳になるんですね。

彼の顔を久しぶりに見て、懐かしい仲間に再会した気持ちになりました。

アツマーレから赤塚駅まで、大介の車で送ってもらいました。

その時に、僕らは昔の話から今現在の話まで、いろんな会話をしました。

「この間、ベンチに入ったね」

僕が問いかけます。

「その後の練習試合でダメだったんですよ」

と、大介が答えます。

「そうか。監督は、練習から選手をよく見ているよね」

「よく見ていますよ」

「チャンスは必ず来るからね」

「はい」と大介は返事をして、徳島時代の話をしてくれる。

「なかなか試合に出られなかったんですが、スタメンの選手が累積で出られなくて、それで試合に使われたら、うまくいって、その試合以後、ずっとスタメンで使われたんです」

「チャンスが来た時に、それを掴めるかどうかだよね。チャンスの数は多くないかもしれないけど、その時が勝負だよね」

「大介ならやれるよ」と僕は言えなかった。それは、とても軽い言葉に思えたからだ。でも、「公式戦での君のプレーを見たいから、必ずチャンスをものしてくれ」と心の中で唱えた。

車は目的地の駅に到着したので、僕らは次の再会を約束して、僕は車を降りた。

川本梅花

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