【蔵出し取材メモ】#黒川淳史「外から見て分かることがある」【インタビュー】J2第31節 #松本山雅FC 戦後のコメントより
黒川淳史「外から見て分かることがある」
スタジアムに取材で訪れた記者は試合終了後、監督や選手たちから話を聞くことになる。その内容は主に、先ほどまで行われた試合に関する説明や分析、感想、あるいは次の試合に向けた意気込みとなる。こうしたコメントの多くは、いわゆる“賞味期限”が短い。タグマ!の分析によれば、試合終了から48時間が目安となるようだ。
しかし「川本梅花フットボールタクティクス」では試合後に十分な時間が取れず、コメントを公開できないまま、48時間を経過することがしばしばある。旬を逃したコメントを掲載することに抵抗があるため、何らかのタイミングで紹介できるように準備をするのだが、多くの場合は空振りとなる。
そうすると、せっかく監督や選手たちから聞いた言葉がふいとなるため、方向を展開。旬を逃したと自覚しつつも掲載することにした。ここに掲載する記事は“直近のコメント”ではないことをご承知いただきたい。
■取材メモ:黒川淳史コメント
黒川淳史選手は、2018年7月16日に行われた明治安田生命J2リーグ第23節・京都サンガF.C.戦[1〇0]で先発出場するも、負傷により79分に交代。水戸市内の病院で検査を行った結果、右膝後十字靭帯損傷、全治まで約8週間を要すると診断された。
http://www.mito-hollyhock.net/games/10213/
http://www.mito-hollyhock.net/news/10428/
黒川選手は大宮アルディージャ所属の2016年、左膝前十字靭帯損傷の手術を行っている。
https://www.ardija.co.jp/news/detail/10189.html
https://www.ardija.co.jp/news/detail/10243.html
黒川選手は2018年9月29日に行われたJ2第35節・大分トリニータ戦[1●2]で復帰を果たした。
http://www.mito-hollyhock.net/games/11224/
今回掲載する記事は、J2第31節・松本山雅FC戦[1△1]後に聞いたコメントとなる。
■外から見て分かることがある
――シーズン後半に入ってからの負傷。来季のことも頭をよぎるタイミングですが?
黒川 いま、ここでの結果しか考えていないです。(来季のことは)シーズンが終わってから考えればいいかなと。
――現在のコンディションは?
黒川 はい、上がってきてますよ。
――だんだん負荷を上げながらトレーニングをしている状況?
黒川 そうです。徐々に負荷を掛けています。けっこう、順調に回復しているので。
――何割くらい?
黒川 6割か7割くらいですかね。
――10月の頭くらいでピッチに立てるのかな?
黒川 できればですが、早ければ早いだけいいんですよね。シーズンの最終目標がチームとして6位ですよね。その目標を達成できる順位にギリギリいるので、自分がシーズン最後にチームに貢献したい気持ちがあります。
――外からチームの戦い方を見て、気付くこともあるのでは?
黒川 そうですね、ありますね。例えば、バイア(ジェフェルソンバイアーノ)とバディスタだったなら、フィジカルが強いFWが2枚いるので、サイドから「クロスを上げよう」と選手全員で意識できていれば、結果は違ってくると思います。実際に、サイドからのクロスからチャンスを作れていた試合もあったので、チームとしてゴールを決めきれる能力がかみ合っていければ、もう1つ上の順位に行けると考えて試合を見ています。
――自分が試合に出た時に、その2人のFWは高いし、強いからボールが収まるよね。
黒川 味方として、分かりやすいターゲットになりますよね。バイアも体が切れていますから、自分が出場したら彼のサポートに行ったりしたいです。バイアと(伊藤)涼太郎のFWだったら、彼らはゴール前までボールを運んでくれるくらいの切れがあるし、得点に対する意欲がすごくあるので、そこで自分がアシストできたりゴールできたりしたいです。そうしたプレーが狙えるのかなと思いました。自分が試合に出て時に、楽しみだなと思いましたよ。
――リハビリが終わって家に帰った後、あるいはオフの日は、何をしている?
黒川 何もしていないんです(笑)。
――何かしてるでしょ(笑)。
黒川 本を読んだりしています。
――どんな本?
黒川 小説ですね。喜多川泰さん(代表作『君と会えたから……』)を読みます。
――部屋にいる1人で時間が長い?
黒川 そうなんですよね、部屋にいることが多いんですよ。
――リハビリ中に落ち込んだことは?
黒川 そんなに深刻なケガではなかったので、落ち込むことはなかったです。
――復帰して、ピッチに立つ姿を楽しみにしています。
黒川 はい、頑張ります。
川本梅花