川本梅花 フットボールタクティクス

【蔵出し取材メモ】#伊藤槙人「納得できる試合はない」【インタビュー】J2第32節 #FC町田ゼルビア 戦後のコメントより

伊藤槙人「納得できる試合はない」

スタジアムに取材で訪れた記者は試合終了後、監督や選手たちから話を聞くことになる。その内容は主に、先ほどまで行われた試合に関する説明や分析、感想、あるいは次の試合に向けた意気込みとなる。こうしたコメントの多くは、いわゆる“賞味期限”が短い。タグマ!の分析によれば、試合終了から48時間が目安となるようだ。

しかし「川本梅花フットボールタクティクス」では試合後に十分な時間が取れず、コメントを公開できないまま、48時間を経過することがしばしばある。旬を逃したコメントを掲載することに抵抗があるため、何らかのタイミングで紹介できるように準備をするのだが、多くの場合は空振りとなる。

そうすると、せっかく監督や選手たちから聞いた言葉がふいとなるため、方向を展開。旬を逃したと自覚しつつも掲載することにした。ここに掲載する記事は“直近のコメント”ではないことをご承知いただきたい。

取材メモ:伊藤槙人コメント

駒沢大学出身の伊藤槙人選手は、2015シーズンにジェフユナイテッド千葉でJリーグデビューを果たすが、リーグ戦1試合の出場に留まり、契約満了。2016シーズンに水戸ホーリーホックへ加入する。

https://jefunited.co.jp/news/2015/11/top/14485314005451.html

2016シーズンはリーグ戦18試合に出場するも、2017シーズンは出場機会を得られず、7月に藤枝MYFCへ期限付き移籍。水戸に復帰した2018シーズンはJ2第35節を終えてリーグ戦28試合に出場、1得点を記録している。

http://myfc.co.jp/news/20170725/19386/
https://data.j-league.or.jp/SFIX04/?player_id=15866

今季の水戸は守備が安定。J2第35節終了時点で、チーム総失点数は37でリーグ7位となっている。(リーグ最少失点はアビスパ福岡で32)

2018年9月9日、J2第32節・FC町田ゼルビア戦[0△0]

http://www.mito-hollyhock.net/games/10979/

――町田戦を振り返って、どういう印象がある?

伊藤槙 自分としては、まだまだです。試合自体も、なんか何というか、もどかしい試合という感じですね。

――セットプレーの守備に関して聞きたいんだ。1回だけ先に相手にボールを触れられて危ない場面があったけど、ここに来て随分安定した守備になったよね。自分でプレーしていてどう?

伊藤槙 本当にやられる気がしないですね。

――町田戦は、結果も内容も難しいものだったけど、ずっとスタメンで試合に出られている中で、納得できる試合はあったの?

伊藤槙 全然、納得できる試合がないんです。試合に出られていることは、うれしいのですが、自分のプレーには納得できる試合がないです。町田戦も、奪った後のボールが生かされない。相手に起点を作らせないという風に考えてやっていたのですが、何度かペナ(ペナルティエリア)の中に入られてしまった時があったので、そういうスキを作らないようにしたいです。

――レギュラーになって、コンディション調整はうまく行っているの?

伊藤槙 特に意識はしていないですね。

――監督からの具体的な指示はあった?

伊藤槙 町田は、ボールサイドに奪いにくる守備をするので、そこで逆サイドに持っていったらチャンスになると言っていました。バックパスすると相手はラインを上げるから、ダイレクトに裏にボールを入れたりするとか。最初の10分は、リズムを作るために、相手の裏にボール出すためのロングボールを使って、相手のサッカーに合わせないように広くピッチを使い、中を使ったら外に……というやり方を取っていました。まあ難しかったですね。

――ジェフェルソンバイアーノ選手も左サイドに張るなどしていたけど、守備陣は、攻撃陣をどのように見ていたのか?

伊藤槙 かみ合ってないというか、いつもトライアングルを作って攻めていく。いい距離感でいいポジショニングしてやっているのですが、そうしたことが、できてなかった。

――やっぱり、相手の出足が早かったからなの?

伊藤槙 そういう面もあります。負けた試合とか引き分けた試合は、自分たちでリズムを作れなかったから、その結果になることが多い。

――レギュラーで出ていて、変わったことはある?

伊藤槙 まあ本当、より勝負にこだわることを意識するようになりました。

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