川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】#佐藤和弘「(水戸での経験があったから)今はプレーしていて余裕が持てるようになった」【無料記事】J2第40節 #ヴァンフォーレ甲府 戦後のコメント

佐藤和弘「(水戸での経験があったから)今はプレーしていて余裕が持てるようになった」

明治安田生命J2リーグ第40節が11月4日に行われ、水戸ホーリーホックはケーズデンキスタジアム水戸でヴァンフォーレ甲府と対戦。13時キックオフの試合は、2-0で水戸の白星となった。敗れた甲府の元水戸戦士だった佐藤和弘選手に話を聞いた。

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ーー前半フリーになって1対1になった場面、あれは惜しかったね。GKの松井(謙弥)選手の右足にかかっていた。

佐藤 あれを決めないとね。決めないと、こういう展開になる。あれを決めていれば、もっと違う展開になったし、結果も違っていた。

ーーケーズデンキスタジアムで違うユニホームを着ているのに、なんか違和感とか感じた?

佐藤 特別ないんですが、もっときてるかなと思ったんですけどね。できれば90分ピッチに立ちたかった。動いてやりたかったんですが、足がつってしまって。最後、動けなくなって悔しかったです。

ーー甲府は、自前の練習場がないので、いくつかの場所を回ると思うんだけど、そうした練習環境は、どうなの?

佐藤 水戸の時も厳しい環境で、みんなで切磋琢磨しながやっていましたから。甲府は、上手い選手もいっぱいいますから、その中で自分を出していかないとならない。自分自身、徐々にステップアップしている、とは思うんです。ただ、水戸の経験がなかったら、甲府ではやれていなかったかもしれません。それに関しては、環境が変わって得るものがありました。水戸も僕を(甲府に)出してくれたので、すごく感謝しています。

ーー吉田(達磨)さんから上野(展裕)さんに監督がシーズン途中で変わったね。佐藤くん自身は、上野さんになってからレギュラーで試合に出られているね。

佐藤 はい、上野さんになってから僕は使ってもらえたんです。その中で、自由にやれるというか。本当に、自由にやれる環境を作ってくれるので。

ーー自由さって何か?

佐藤 たとえば、ミスしても切り替えればいい、という考えを持たせる雰囲気があります。だから、選手も思い切ってやれているんだと。

ーーとこで、この試合についてだけど、甲府は水戸に対して、数字だけを見れば上回るものばかりだった。ボール保持率もパス回しも多い。アタッキングゾーンでの支配率も甲府の方が高い。

佐藤 やっぱり水戸の方が勢いがありました。最後までシュートにいく勢いです。自分たちはゴール前でボールを繋ぎすぎたのかな、と思います。崩そうと崩そうとしすぎた。思い切って、もっと遠目からでも…水戸でやっていた時みたいに…。

ーーそうだね、ミドルシュートだよね。僕は佐藤くんのプレーの印象として強烈なミドルシュートがある。

佐藤 そうですね、やっぱり遠目からでも打たないと。

ーーでも、スルーパスで真ん中から崩せて場面もあったよね。

佐藤 崩したんじゃなくて、タイミングがたまたま良くて、味方も僕を使ってくれただけですよ。それで形になっていただけです。やっていて、崩せた印象は実はないんです。

ーー水戸にいた時に、西村強化部長が西ヶ谷前監督に「佐藤をボランチで使ったらいい」と提言したんだけど、実行されなかった。

佐藤 水戸の時は余裕がなかったんです。ガヤさんも真ん中の選手はチームの心臓部分だから、怖くておいておけない、と思ったんじゃないですかね(笑)。甲府に、自分自身変わったのは、プレーしていて余裕が持てるようになった点です。できなかったことを、少しずつ補ってきたんです。

ーー戦ってみて、対戦相手としての水戸はどうだった?

佐藤 水戸は、簡単な相手じゃない、と思っていたんですが、やっぱり簡単な相手じゃなかったです。この試合も入れて残り試合に勝って、天皇杯への弾みしたいと思っていたんですが、サッカーはそんな甘いものじゃないのを、痛感しました。

川本梅花

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