サッカーパック『今週の宇都宮徹壱おすすめ3本』

川本梅花 フットボールタクティクス

#フアンエスナイデル 前監督が見せた表情…そこから浮かび上がる仮説とは【会員限定】#jefunited #ジェフ千葉

フットボールショートコラム【時間の暴走】第19話

本文目次
異様なまでの声を上げていた千葉関係者たち
脳裏に焼き付いた前監督の表情
フアン エスナイデル監督、最後の対戦相手は?

異様なまでの声を上げていた千葉関係者たち

志知孝明が左足をコンパクトに振り抜く。蹴られたボールはGK鈴木椋大の脇を通り抜けてゴールネットに突き刺さった。「ウォー!」という大歓声がスタジアムに鳴り響く。後半のアディショナルタイムまで先制点を守っていたジェフユナイテッド千葉の選手たちはピッチに座り込む。その時、私の背後から「ドン」と手で机を叩く音がした。「ああ、ダメか」と呟(つぶや)く声がする。机を叩いた主は、ゲーム終了を告げる主審の笛を待たず、席を離れる準備をしている。

私はいつも決まった記者席の場所を利用する。それは最後尾の1つ前の座席である。最後尾の席は「スカウティング」や「アウェイのスタッフ」のために用意されている。従って私の背後にいた人々は、千葉の関係者たちである。試合中、得点シーンの歓喜の声や失点を喫した際の落胆の声は、これまで聞いたことがないほど大きかった。普段はスタジアムの記者席にいても、あれほどまでの叫びに近い声を聞くことはない。千葉のスタッフたちの感情を前面に出した一喜一憂に驚かされた。

ホームで2連敗しているからと言って、開幕4試合目にしては「少し騒ぎすぎだろう」という考えしか、その時は頭に浮かばなかった。そうした考えが間違いだったと気付かされたのは、試合取材を終えて帰宅する途中のことだった。

「フアン エスナイデル監督解任」の知らせがツイッターから流れてきた。最初は腑に落ちなかったが、スタジアムの出来事を総括すると、次のような仮説が浮かび上がる。

千葉の関係者で、試合に勝てなかった場合に「解任」の可能性があることを知らなかったのは、エスナイデル本人だけだったのではないのか。

そうとしか考えられないぐらい、記者会見におけるエスナイデル前監督の表情は前向きだった。

脳裏に焼き付いた前監督の表情

明治安田生命J2リーグ第4節・水戸ホーリーホック戦の重要性を、エスナイデル前監督は十分に理解していたはずだ。試合分析の記事と重複になるため簡単に記すが、水戸戦でも「ハイライン・ハイプレス」を捨て、勝ちにこだわる戦術を採用した。しかし、結果は1-1の引き分けに終わる。

(残り 891文字/全文: 1871文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック