川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】#佐藤祥(@jjshosato)「僕は本当に #ザスパクサツ群馬 をJ2に上げたい」【無料記事】#水戸ホーリーホック #mitohollyhock

佐藤祥(ザスパクサツ群馬)「口で言うのは簡単なことですが」

2019明治安田生命J3リーグ第4節、ザスパクサツ群馬対ヴァンラーレ八戸は、1-0でアウェイの八戸が勝利を収めた。試合が終わって、佐藤祥がやってくるのを待っていた。僕がこの場所にいたのに驚いた表情をしている。

僕は「新しい環境に慣れた?」と言いながら、佐藤に握手を求めた。

佐藤は「はい、慣れましたよ」と、笑顔で答える。

佐藤祥は千葉県出身、1993年7月22日生まれの25歳。ジェフユナイテッド市原・千葉の育成組織から、2012年にトップチームへ昇格。しかし出場機会に恵まれず、2018年8月にブラウブリッツ秋田へ育成型期限付き移籍をした後、2016シーズンに水戸ホーリーホックへ完全移籍する。2016シーズンはリーグ戦35試合、2017シーズンは同39試合に出場するも、2018シーズンは同10試合の出場にとどまる。そして2018年12月13日、群馬への完全移籍が発表される。

「群馬に移籍して来たのはなぜ?何かを変えたかったの」

僕は、どうしてザスパクサツ群馬に移籍したのかを尋ねた。

佐藤は「オファーをいただいたので」と話す。そして「こっちで試合に出て成長したいと考えて移籍を決断しました。僕は本当に、このチームをJ2に上げたい。そのことしか考えていません。そのためにここに来たので」と述べた。

僕は、矢継ぎ早に質問をする。

――群馬に来て、気持ちの持ち方というか、モチベーションはどう保っているの?

佐藤 必ずJ2に行くんだと強い気持ちでいます。それは、口で言うのは簡単なことですけど、そうやって思っている気持ちは忘れずに、毎日の練習に取り組んでいます。

――いまのポジションは、センターハーフ(ボランチ)だけど、最初からそのポジションになったの?

佐藤 いや、いくつかのポジションを試されて、ボランチになりました。

――今日の試合を振り返ってどう思った?

佐藤 自分たちが狙いとしていることは、やれたこともあったし、できなかったこともありました。我慢の時間帯があって、ちょうど得点された時間は、その我慢をしきれなかった時間になりました。ただ、内容的には相手に押されている印象はないです。展開的には、そんなに押し込まれている感じはなかった。狙いはできていたのですが、得点が入らなかったのは、何かが足りないわけで、そこはみんなで話し合って解決していきたい。

――足りないところは何か?サイドからの攻撃は徹底されていた。

佐藤 コミュニケーションの部分を徹底する必要があると思います。チームメイトともっと声を掛け合って「こっちに出して」と、練習からやっていくしかない。若い選手が多いですけど、お互いに要求し合って意志統一を図りたいです。

――布啓一郎監督の印象は?

佐藤 すごくプロフェッショナルな方だと思います。サッカーへの取り組み方を見てくれているのは分かります。

――今季のテーマは?

佐藤 チーム全体で勝つということを本当に意識して、チームとして群馬がJ3ですごいいいチームになって優勝したい。そこの中心選手になっていこうと考えています。

最後に僕は「メッセージとかある?」と聞いた。

佐藤は「どこ方面ですか?」と笑いながら返す。

「水戸方面だけど」と僕が付け足す。

「元気でやっています(笑)と言っておいてください。もっと成長した姿を見せたいです」と彼は答える。

今年で26歳になる佐藤は「もう、いい年ですよ」と僕に言う。

彼にとって、今季の1年間は、サッカー人生を左右する時間になるだろう。ここから成長していくのか、それとも現状に満足してしまうのか。きっと彼は、成長したいという欲求に覆われているはずだ。僕は、彼のレベルアップした姿を目撃することになるに違いない。

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