川本梅花 フットボールタクティクス

【インタビュー】#上形洋介「(ホーム未勝利)ファンの方には申し訳ない気持ち」【無料記事】J3第7節 #ヴァンラーレ八戸(@vanraure)2●3 #福島ユナイテッドFC

上形洋介(ヴァンラーレ八戸)「その瞬間に得点までのイメージは湧いていた」

2019明治安田生命J3リーグ第7節
ヴァンラーレ八戸 2●3 福島ユナイテッドFC
https://www.jleague.jp/match/j3/2019/042816/live/

――先制点を挙げて、その後に追いつかれ追い越して、最後に逆転負けしてしまった。試合の流れとか、ゲームの展開とか、どんな風に感じたの?

上形 ゲームへの入りは悪くない。ピンチの場面が何度あったのですが、前半に1点取れて、自分たちがイニシアチブ(主導権)を持って展開できた試合だったと思います。いままでの試合の中では、いいイメージを持てた試合でした。ただ、後半の立ち上がりの失点であったり、退場者が出てしまったりとか、難しい展開になってしまった、というのはあります。でも、基本は勝てた試合かなと思います。


――逆転された3点目は仕方がないと思う。パワープレーで逆転を狙った、終了までの10分間の中で失点。ホームで勝ち越すのが目的だったから、仕方がない展開だったと言えるけど、失点が多いように感じる。

上形 僕たちFWにできること、前線の選手にできることは、相手のパスコースを限定することや、プレスバックとかだと思います。失点への対処というのは、僕は前線の選手なので、こうした方がいいというのは具体的には分からないですが、チームの失点が多いというのは、僕を含めて全員選手がもっと厳しく行かないといけないのかと、福島戦の試合が終わってから感じました。

――選手同士で話し合いとか、練習の中で具体的に対処はしているの?

上形 練習の中で、次の週はこのチームだからと、対策を立ててトレーニングしています。だから、ある程度、守備的な戦術はハマっている感じはします。相手も、個々で力のある選手がいるので、守備の際にはがされている。それが失点につながっているんだと思います。

――得点のシーンはどうだったの?

上形 佐藤和樹から三田(尚希)に縦パスが入った。サンちゃん(三田)が、ボールを受けて前を向いていた時、その瞬間に得点までのイメージが湧いていた。あそこでサンちゃんが前を向いた時に、相手のセンターバック(CB)がサンちゃんに食いついてくると思ったので、CBの裏のスペースを狙っていました。サンちゃんもいいパスを出してくれたので、相手のタイミングをズラして蹴ることができました。

――今季、これで4点目になるね。

上形 栃木SCにいた2年間で4点しか取れなかった。その時に比べたら、いいペースできてると思います。

――それは、栃木SCにいた頃よりも、守備の負担が減ったことが影響しているの?

上形 根本的に、僕は守備をするのが嫌いじゃないです。僕が守備をすることで「チーム全体が上形を見る」という意識を持ってもらえている。そのことで、得点のチャンスが回ってきていると思います。

――1トップにいるのとシャドーにいるのでは、どちらがプレーしやすいポジションなの?

上形 福島戦は、マル(谷尾昂也)が今季初めてピッチにいなかった。マルが……、なんていうか……、僕としては、システムとか誰と組むとか、特に影響しないタイプなので。そんな変わらないです。

――でも、谷尾くんとは、いいコンビだよね。

上形 はい、はっきりしていますから。マルは空中戦が強くて、そういうのを嫌がらずに相手と競り合ってくれる。僕は、そのこぼれ球を拾っていくタイプなので、相性がいいと思います。

――福島戦は、戦術的な意味でベンチだったの?

上形 戦術的な意味だと思います。中盤を増やすという意味です。

――相手の10番(橋本拓門)にボールが集まるかと思ったけど、それほどではかったね。

上形 彼を(橋本)をケアするために、貫名(航世)を入れた。それでうまく行ったのかと。

――得点したシュートは、どんな感じで蹴ったの?

上形 トーキックです。つま先でゴールに入れました。最初は、あの流れで、左足で蹴ろうと思ったんですが、サンちゃんのパスが意外と縦に流れたので、判断を変えて右足で突っついた。

――福島戦での敗北で、ホームで未勝利なんだよね。

上形 福島戦の試合前に、「いいサッカーどうこうというよりもホームでまだ勝ってない」からと選手間で話になったんです。だから、ホームで勝つことを一番に考えてプレーしました。チーム全員が、まずはそこから入ったので、ホームで勝っていないというのはファンの方に申し訳ない気持ちになります。

――大石(篤人)監督に、試合後何か言われた?

上形 3点目ですよね。3点目を取れれば試合を終わらせられた。1点じゃなくて2点、3点を取ることを要求されます。実際に、チャンスがあった訳ですから。

――栃木SCにいた時期と、いまの八戸ではサッカーの違いがあるんだよね。

上形 栃木は、相手引き込んで、相手にボールを持たせてカウンターという戦い方をしていました。八戸は、自分たちからアクションを起こして、ボールを持って攻めるという戦い方です。やってることは違いますけど、どっちのチームも勝つためにサッカーをやっていたので、根本は変わらないと思います。特に、球際の部分の戦い方とかは。

――北国の八戸の環境には慣れた?

上形 芝が人工芝なんです。冬場が寒くて人工芝でも凍ったので、きついなと思っていました。でも、暖かくなってきて良かったです。栃木とは、寒さが違います。

――食べ物とか、おいしいでしょ。

上形 僕は、海鮮が好きなので。刺し身とか焼き魚とか。おいしいですよね。

――そうか、それなら良かった。環境に慣れることでプレーに集中できるからね。

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