【連載】ボールの運び方のうまさはルックアップと関係があります【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

2019年12月31日 9時00分　
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【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

■ボールの運び方のうまさはルックアップと関係があります

ミッドフィルダー(MF)には、いろいろなタイプの選手がいます。この場合のMFは、トップ下、サイドハーフ、センターハーフを総括してMFとしています。攻撃に関する局面では、次の3つの特徴で分類できます。

①ドリブルがうまい選手

②スペースに飛び出すのがうまい選手

③ビルドアップに参加するのがうまい選手

以上のような3つの能力を兼ね備えたMFもいれば、1つだけに優れたMFもいます。どのタイプのMFであっても、MFはたくさんの仕事をこなさないとなりません。MFの仕事というのは、「スペースメイク」「ポゼッション」「クサビ」「ビルドアップ」などがそれに当たります。攻撃において、最も重要なMFの役割は、ボールを前に運ぶことです。その際に、いかに「ルックアップ」できているのかがキーポイントになります。

攻撃の際に、ボールを持ってルックアップしているMFは、最初に誰を見るのでしょうか？　まず、味方のフォワードはどこにいるのかを探してから、相手のディフェンダーがどこにいるのかを確認します。ボールをキープしてルックアップしている時に、簡単に相手にボールを奪われてはなりません。なぜならば、相手にカウンターのチャンスを与えてしまうからです。

MFが攻撃参加のためにボールを前に運ぼうとしているのなら、そのMFはドリブルで前に行くのか、あるいは壁パスを使って前に行こうとするのか、さらに味方にボールを預けてフリーランニングをしようとしているのかを見ます。MFが、どういうスタイルで攻撃参加をしようとしているのかを見ることで、そのMFの特徴的なプレーを把握することができますし、チームのスタイルをうかがえ知ることもできます。

MFの動きとして重要になってものは、ボールを持っていない時にどうしているのかということです。ボールを持っている時もそうですが、ボールを持っていない時においても、周りをどれだけ見られるのかが大切なのです。それには、「ルックアップ」の能力が問われることになります。

川本梅花