川本梅花 フットボールタクティクス

【連載】システムの見方のポイント【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

システムの見方のポイント

システムを見る際に、次の順番にしたがって各ポジションも配置をチェックをします。

①ディフェンダー(DF)は何枚なのか? (センターバック(CB)とサイドバック(SB))

②ミッドフィルダー(MF)は何枚なのか? (MFとセンターハーフ(CH)とサイドハーフ(SH))

③フォワード(FW)が何枚なのか?(FWとウイング(WG))

ここで言う「何枚」とは「何人」のことです。プレーヤーが何人なのかを「何枚のディフェンダー」と言います。DFが4枚ならば4バックシステムを採用しています。また、DFが3枚ならば3バックシステムを導入していることがになります。DFには、CBと SBが入ります。ボランチ(筆者はセンターハーフと呼びます)もSHも当然、MFに入ります。FWのところですが、FWが2枚の2トップの場合、そのFWは横に並んでいるのか縦に並んでいるのかも重要なポイントになります。WGはFWに入ります。

システムについてですが、テレビの中継ならばシステムの図が画面に映し出されます。あるいは、スタジアムにいてもSNSで情報を取得できます。そうした情報を確認する意味も含めて、試合が始まるキックオフ の瞬間に注目してほしいのです。主審がキックオフ の合図を出す前に、センターラインの中央にボールが置かれます。そして両チームの選手が自陣に並ぶのです。その際に、ほとんどのチームが、自分たちが採用したシステムできれいに並んでいます。

システムの見分け方として、まず、キックオフ の瞬間を見逃さないことが挙げられます。次に、見なければならないのは、ゴールキーパー(GK)がゴールキックでボールを蹴るときや、味方の選手にボールを投げて預けるときです。自分たちのボールになってGKがボールを持ってビルドアップしようする際に、選手たちは最初のポジションに戻ろうとする傾向があります。

当然、近現代サッカーのビルドアップは、GKが出発点になって早い展開をする場合があります。したがって、最初の定位置に選手が戻る前に次の展開がはじまっているケースがあるので、GKがボールを蹴ろうとしても、きちんとシステムにしたがった配置になっているとは限りません。ただ、基本的には、キックオフのときと、ゴールキックのときに見られるシステムが、そのチームが採用した配置の可能性が高いと言えます。

では、「4-3-3」と「4-4-2」のシステムを噛み合わせてみましょう。

川本梅花

 

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