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【プレビュー】選手層が厚い岐阜に挑む八戸【無料記事】J3第15節 #ヴァンラーレ八戸 対 FC岐阜

【プレビュー】選手層が厚い岐阜に挑む八戸

岐阜の注目選手と八戸の注目選手

4勝6敗3分で11位のヴァンラーレ八戸が、6勝3敗4分で7位のFC岐阜に挑む戦いです。八戸が「挑む戦い」と述べたのには理由があります。選手層から見ても、岐阜の方が上回っているからです。後半になってからピッチに出てくるフォワード(FW)の高崎寛之のヘディングは、岐阜の得点源のひとつです。高崎以外にも、元ヴィッセル神戸の橋本和などJ1リーグで活躍した選手が在籍します。確かに、J2リーグにいたのですから、メンバーはそれなりに充実しています。

岐阜で注目する選手は、背番号10番の川西翔太です。トップをやったり2列目をやったりして、チームの中心選手です。開幕から14試合連続先発出場していることからも、彼がチームの攻撃の柱なのはわかります。裏への飛び出しとか、ラストパスを供給したり、プレーのアイデアが豊富です。

八戸ですが、なかなか波に乗れませんね。勝ったり負けたり引き分けたりの繰り返しです。リーグ1位のブラウブリッツ秋田の勝ち点が33で、八戸は15点ですから、ちょっと勝てなさすぎですね。そんな中で、FW秋吉泰佑の存在が輝いています。秋吉は、後半に出てくるスーパーサブよりも、試合の頭から使ってあげた方が生きるタイプです。なぜならば、ボールに触れながらゲームに馴染んでいくので、先発させた方が彼の思いっ切りの良さが活かされます。岐阜戦も、秋吉をスタメン起用することを期待します。

さて、システムですが、お互いに「4-3-3」を採用しています。以下の図がそれです。ただし、岐阜の方は、相手によって両ウイング(WG)を下がり目にして戦うこともあります。その場合は、「4-1-4-1」になります。基本的には、「4-3-3」だと捉えていい。そうすると、同じシステム同士のマッチアップ状態になるので「ミラーゲーム」になります。同じスシテムの戦いの時は、どこかにシステム上の「ズレ」を作らないと、ボールを前にうまく運ぶことが難しくなります。見所として、どちらのチームがどのように「ズレ」を作り出そうとするのかにあります。

八戸と岐阜の予想フォーメーションの組み合わせ図

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