【連載】ロングパスを出す時はどんなキックを使うのか？　−インステップキック編−【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識】

2020年09月30日 9時00分　
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【1日1回読むだけで身につくサッカーの見方の基礎知識

■ロングパスを出す時はどんなキックを使うのか？　−インステップキック編−

ロングボールを蹴る際のキックのやり方として、2つの蹴り方のうち「インフロントキック」を説明しました。ここでは、もう一つの「インステップキック」の蹴り方を紹介します。「インフロントキック」は、足の親指に近い甲の部分でキックすると説明しました。「インステップキック」は、足の親指に近い甲ではなく、足の甲の狭く隆起した部分を使ってボールを蹴るのです。

このキックのを選択をする目的は、「ロングパス」を出すことにあります。つまり、強く遠くにボールを飛ばした時に使いたい蹴り方になります。、したがって、軸足を深く踏み込んで足の甲を押し出すようにボールを蹴るのです。インパクトを与えるようなイメージで蹴られたボールは、スピードに乗って展開を早める役割を担います。

インステップキックで、なぜ強いボールが蹴られるのでしょうか？　それは、キックする動作が走るフォームに近いからでしょう。つまり、助走の勢いそのままでボールを蹴るのです。また、振り切る足のスイングが素早くなることも挙げられます。当然、蹴り上げるスピードが速くなるので、ロンパスを出す際に有効になるのです。

マイナス点として、「インフロントキック」よりも正確さにおいては劣ります。なぜなら、ボールの芯を正確にとらえることが難しいのです。試合を見ていて、ディフェンダーがボールをクリアする際の蹴り方が、「インステップキック」ですので、注意して見てみるとよく理解できます。

川本梅花