【サッカー観戦術/監督采配】試合の流れを変えられる采配(2)-最後の手段はロングボールを入れることか?-
【サッカー観戦術/監督采配】
■試合の流れを変えられる采配(2)-最後の手段はロングボールを入れることか?-
長身でターゲットになるフォワード(FW)やヘディングの強いディフェンダー(DF)をペナルティエリアの中に待機させて、彼らを目掛けてロングボールを蹴り込みます。ダイレクトにロングボールをヘディングでゴールするのは難しい。なぜならば、相手選手もクリアしようとして、必死に防御してくるからです。しかし、ヘディングでゴールを決められなくても、競り合ってこぼれたボールをゴールする可能性もあるからです。
監督の采配として、以下のことがあげられる。
「超攻撃的な選手(スーパーサブ)をピッチに入れる」
「システムを変更して攻撃的な布陣を敷く」
「最終ラインを上げて前線からハイプレスを仕掛ける」
「長身やヘディングに強い選手をロングボールをペナルティエリア内に待機させロングボールを蹴り込む」
ただし、ロングボールを入れる際も、ぶっつけ本番では話にならない。正確にボールを蹴れるキッカーがいて、対人に強くヘディングが得意な選手がいて、はじめて成立する攻撃です。
試合を見ていて、終了5分前からロングボールを闇雲に蹴って、運を天に任せるような点火を見たことがあるかと思います。したがって、ロングボールを入れるのは、本当に最終的な手段だと言えます。そうした展開を目にした時、もはや監督には打つ手がなくなったんだと認識してください。
川本梅花