川本梅花 フットボールタクティクス

【サッカー観戦術/ゲームの流れ】試合開始前に、知っておくべき4つの情報(その弐)

【サッカー観戦術/ゲームの流れ】

試合開始前に、知っておくべき4つの情報(その弐)

2)の「天気が晴れなのか雨なのか、風はどれくらい強いのか」を見ていきましょう。これは、3)の「気候について気温はどれくらいで湿度はどうなのか」とも関係してくる項目です。

1)試合の目的は勝ち点3か、それとも引き分けでもOKなのか。

2)天気が晴れなのか雨なのか、風はどれくらい強いのか。

3)気候について気温はどれくらいで湿度はどうなのか。

4)ピッチの状態はどうなっているのか。

2)の「天気が晴れなのか雨なのか、風はどれくらい強いのか」を見た時に、問題にしたいのは、「雨」と「風」についてです。雨が降っていると、選手がプレーしていてピッチの芝は滑りやすくなります。また、グラウンダーのボールスピードが上がるので、ボールを止めて蹴る個人のスキルがどれくらいの選手なのかで、試合の展開が変わってきます。フィジカル能力は高いが足下に乏しい選手を抱えたチームは、ミスが増えることになります。

また「豪雨」なってしまうと、ピッチに水溜りができてボールが止まってしまいます。7月21日の明治安田生命J2リーグ 第22節、ブラウブリッツ秋田対ジェフユナイテッド千葉戦では、以下の公式動画が示すように、豪雨の中での戦いになりました。ロングボールを蹴っても着地点で止まってしまうので、選手がボールよりも行き過ぎてしまって戻ってボールに触れる場面が何度もありました。

「風」についてですが、「強風」がゲームを左右します。どれくらいが強風なのかと言えば、風速10メートル以上だと言われます。「追い風」は、守備をするチームにとっては「向かい風」になります。GKがボールを蹴っても、風で自陣に押し戻されます。そうした状況を考えて、GKは高いボールではなく、低いボールを蹴るようにしたりグラウンダーのパスからスタートして工夫をするのですが、風速10メートル以上になると試合への影響は大きいのです。

〈了〉

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