【サッカー観戦術/ポジションの役割】ポジションで見るサッカーの見方-ポストプレーってなんですか？(FW編)-

2021年09月11日 2時00分　
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【サッカー観戦術/ポジションの役割】

■ポジションで見るサッカーの見方　-ポストプレーってなんですか？(FW編)-

フォワード(FW)のタイプを大きく分けて3つに分類しました。そのうちのポストプレータイプとスペースタイプのどこを見ればよいのかを記していきます。

ポストプレーをする選手をポストプレーヤーと言います。ポストプレーヤーは、前線でボールを受けて、ボールをキープして起点になることを得意とするタイプのFWです。ディフェンダー(DF)に当たり負けないしないだけのフィジカルの強さと、ボールを収めることができる懐の深さを持っています。

ポストプレーヤーがチームにもたらす利点として、ボールをキープすることで、前線へ選手が上がってこれる時間を作れることです。チーム全体を押し上げることができます。そうすることで、ミッドフィルダー(MF)がFWを追い越して相手の裏のスペースに走り込むことができます。また、サイドの選手が、サイドスペースやハーフスペースに駆け上がることが可能です。

ポストプレーヤーがボールをキープする位置が相手ゴール近ければ、前線の選手がにボールをダイレクトに落としてシュートを打たせたり、ポストプレーヤー自身もボールを持ったらすぐに振り向いてシュートを打つこともできます。そうした動きは、守備側にとってはものすごく脅威になります。

また、自陣深く相手に攻められている際に、ボールをインタセプトしたとしてもボールを繋いでビルドアップすることは難しい状況になります。そんなときに、ロングボールをポストプレーヤー目掛けて蹴り込んで、そのボールをきちんと収めてくれたなら、陣形を整えてDFラインを上げる時間的な余裕を持てることになります。

●【サッカーの見方の基礎知識】

試合で起用されているFWが、ポストプレーヤーならば、その選手は相手DFの激しいプレッシャーの中で、しっかりとボールをキープして味方と連携をとって攻撃に移れているのかを見ればいいのです。

川本梅花