来年の見どころは「浦和対神戸」といいたくなる理由
ベガルタ仙台を倒し天皇杯を制した浦和レッズ。獲得した通算タイトルはこれで8となった。この冠数はJクラブ全体では3位。2位は9冠のガンバ大阪で、1位は先日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制し20冠に輝いた鹿島だ。
鹿島の断トツぶりが目に止まるーーという見方が一般的だと思うが、2位以下を実績で大きく引き離している割には、ビッグクラブ的な雰囲気に欠けることも事実。その点では浦和に劣る。
ビッグクラブ度を推し量るバロメータといえば年間予算の額になる。2017年の収支報告によれば、浦和の営業収支は全体のトップにあたる約79.7億円で、鹿島の約52.3億円を27億円強も上回っている。
大小関係が鮮明になるもう一つの要素は、ホームスタジアムの器だ。埼玉スタジアムが63700人であるのに対し、鹿島スタジアムは40728人。平均入場者数でも35502人と19434人の関係にある。
実績を残してきた鹿島に対し、スケール感で対抗する浦和。しかし両者は、スペインにおけるバルセロナとレアル・マドリーのようなJリーグにおける2大クラブかといわれると、そこまで圧倒的ではない。最近の実績では川崎フロンターレの方が上だ。現在2連覇中。川崎は盟主の座を巡る争いに割って入ろうとしている。
浦和、鹿島、川崎。この3チームを追うのがガンバ大阪、横浜Fマリノス、FC東京、名古屋グランパスの4チームだ。予算規模を物差しにすると上位を維持して当然のチームになる。
(残り 1780文字/全文: 2396文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ