鮮明になってきた川崎Fのアキレス腱
3戦して3分け。J1リーグで3連覇を狙う川崎フロンターレの勝ち点は現在3で、13位と出遅れている。開幕直前に行われたゼロックス・スーパーカップで浦和レッズに勝利した試合も、相手の低調なプレーに救われた結果と言えた。順位は徐々に上がっていくだろう。早晩、上位に名を連ねると思うが、3連覇となるとどうだろうか。
昨年、一昨年との違いは右サイドバック(SB)にある。2年連続Jリーグベスト11に輝いたエウシーニョを放出したことが痛手になっている。
川崎Fといえば、注目されるのはまず中盤だ。中村憲剛、家長昭博、大島僚太が川崎Fを象徴する選手になるが、チームで最も欠けては困る選手はエウシーニョだった。一見、中盤が充実したサッカーに見えたが、それは、エウシーニョと左SB車屋紳太郎の両SBが存在感を示したことで、よりよいものとして映っていた。両SBあっての中盤だった。
今季、エウシーニョに代わって獲得した選手は2人。マギーニョと馬渡和彰だ。前者は173センチの小柄なブラジル人選手で、後者はサンフレッチェ広島から獲得した27歳の中堅選手。
最初にスタメンを飾ったのはマギーニョ。ゼロックス・スーパーカップと開幕初戦のFC東京戦に2試合続けて先発した。しかし、いずれもプレーを90分間全うすることはなかった。途中で馬渡にポジションを譲った。そして翌、開幕第2週の鹿島アントラーズ戦から、スタメンは馬渡に変わった。マギーニョに今後、スタメンを飾る機会が頻繁に訪れるとは思えない。
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